辛く苦しい状況を自力で乗り越える力を身につける方法

今回はタイトルにある通り。

辛く苦しい状況を自力で乗り越える方法を知ったので、それをシェアしておこうと思います。

その方法は2つで。

  • 信念を持つこと
  • 他人に親切にすること

この2つが有効だということがわかっています。

根拠

この苦しい時を乗り越える力として、

  • 信念を持つこと
  • 他人に親切にすること

この2つが重要だという風に伝えてくれたのはイエール大学のスティーブンサウスウィック教授が2012年に発表した「 Resilience: The Science of Mastering Life’s Greatest Challenges」という本が元になっています。

この本の中で、スティーブン教授は、過去20年の間に研究された「レジデンス文献」を参考にして、「メンタルが強い人」や「逆境を乗り越える力がある人」に共通したことを調査していきました。

レジデンスっていうのは「抵抗」っていう意味があったりする言葉で、シンプルに言い換えれば「乗り越える力」っていう風に捉えることができる言葉な訳ですが、この過去20年の調査によってわかったことは、2つのことでした。

その一つ目というのが、「逆境を乗り越え、強い精神力がある人」というのは、共通して「モラルコンパス」というものを持っている傾向があることがわかりました。

このモラルコンパスっていうのは、自分に対しての「善悪」がはっきりしているということで、何が自分にとっての信念なのか、がはっきりと明確であり、それを貫いているということが、この Resilience: The Science of Mastering Life’s Greatest Challengesでは明かされています。

要するに、「信じる何かを持つ」ということが、乗り越える力があり精神力が強い人に共通していたということ。

【無理なくチャレンジ出来る】新しい事に挑戦する時「怖い」を抑える心理療法を紹介。

この「信じるものを持つ」というのは、この記事でも紹介した心理療法DBTの中のプレイヤーという方法と全く同じで、心理療法でも同じことが言われていたりします。

なので、このモラルコンパスを持つっていうことは、かなり有効な方法なんじゃないかなと思いましたね。

そしてもう1つ。

「苦悩や辛い状況を乗り越える力がある人」に共通していたことというのが「他人に親切にする」傾向が、強いということ。

もっと言えば、普段時に他人に親切にするのは、当然のことで、「自分自身が辛い状況や逆境に陥った時」こそ、他人に親切にする傾向があることがわかりました。

つまりまとめると、辛い状況や環境に陥った時に、それを乗り越える精神力が強い人に共通していたことは、

  • 信念を持つこと
  • 他人に親切にすること

この2つがまずあげられるということだったわけです。

理由

この「信念を持つこと」に関して。

なぜモラルコンパスを持ち、信念を貫く人が乗り越える力があるのかっていうのは、上記で紹介した記事の中で解説しているので割愛するとして。

ではなぜ、「他人に親切にする」行為が、精神力が強く乗り越える力がある人が、共通して行なっていたのか。

その理由を解説していくと。

そもそも僕ら人間は、何かに追い込まれると考える力や、問題解決能力などのIQが下がることがわかっています。

それは何か「不安」や「追い込まれる」という状況になると、そのことを考えるのに脳のリソースが奪われるため、IQが下がっていくとされています。

その一方で、「他人に親切にする」という行為は、本当であれば「余裕がある」人が行う行動です。

これがキーパーソンで。

要するに、追い込まれた状況で、IQなどが下がっている時に「他人に親切」にすることによって、脳が「あれ?今余裕ある状態なんだっけ?」と錯覚を起こし、余裕があるように感じた脳は、余分に使われていたリソースを「追い込まれた状況だけ」に集中することで、IQや問題解決能力にのみ注力できるので、障壁を乗り越えることができる。

というロジックなんですね。

モチベーションを上げるために、「行動を先行させる」ことで、やる気がない状態でもやる気を上げることができる。

そんな風に取り入れているケースが多いわけですが「他人に親切にする」ことによっても、そういった乗り越える力に応用が可能だということです。

これは結構活用されているパターンで。

わかりやすく言えば、以前見たテレビでホストのローランド氏が、モテない男にアドバイスを送るっていうようなテレビ番組がやっていました。

その時モテない男は「自分に自信が持てないんです」っていう風に相談していたのに対して、ローランドは「自信なんて持とうと思ってすぐに持てるものじゃないんだよ。だから、今は自信があるふりをしてごらん。」

そんな風にアドバイスを送っていたんですね。

これはある意味「科学的に的を得ていたアドバイス」だということで、このスティーブン教授のレジデンス文献から判明した「乗り越える力」を応用した方法だったということ。

要するに、「自分に自信がない」という人に対して「自信を持てよ」なんてアドバイスしたところで、全く意味がない。

人に言われてすぐ自信を持てるのなら、そもそも「自信が持てない」ことで悩んではいないはずだから。

でもローランド氏はそうではなく。

「自信あるふりをする」という風にアドバイスした。

これは「行動を先行する」ことによって、 脳に「その気を起こさせる」ことで、「自信が持てたように感じる」ことをステップとしているわけです。

これはまさしく先ほどの「辛い状況の時こそ、他人に親切にする」のと全く同じで。

親切にすることで脳が「余裕があるんだな」と思うことにより、脳のリソースが「障壁を乗り越える」ことに注力し、乗り越えるための精神力が養われるということ。

ですから、「他人に親切にする」ことで、乗り越える力が養われるわけですね。

まとめ

つまりまとめると。

辛い状況や逆境に陥った場合は、

  • 信念を持つこと
  • 他人に親切にすること

この2つを持つことが重要で、乗り越える力となってくれる、ということ。

改めて振り返るとこんな感じですね。

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