今回はタイトルにある通り。
潜在意識に働きかけ、即行動するためのシンプルな方法について、面白いことを知ったので、それを紹介しておきます。
まず結論から伝えておくと。
以下の5つのステップで構成されています。
- 達成した時のポジティブリスト作成
- ポジティブ選択
- 障害となるネガティブリスト作成
- ネガティブ選択
- 質問型アクション
この5つです。
前提知識と根拠
これは「やばい集中力」の中で紹介されている方法で。
この本の作者自体が、「科学的根拠」をもとに日々の生活を過ごし、年に論文5000冊を読むという驚異的な集中力を誇る著者。
僕自身、この本の中では「獣」と表現されている潜在意識に対する活用法や対策というのは、結構眼を見張るところがあって。
尊敬している部分でもあります。
その上で、「潜在意識を味方につけ即行動できる人間になるための6つのステップ」
この記事では、難しいバージョンとして、潜在意識に働きかけ、即行動する方法を紹介しましたが、この記事の中でも伝えている通り、「質問型アクション」が潜在意識に働きかける肝となる部分。
というのも、潜在意識に働きかけるとは、具体的に「報酬感覚の予感」こそが、潜在意識を味方につけ働きかけることに適しているからです。
具体的なロジックは上記記事の中で解説しているので見てみてほしいのですが、今回はシンプルバージョンということで、簡単に説明しておくと。
潜在意識が働いて味方についてくれるためには、「適したレベル」であり「報酬が目の前にあることとコンスタントに報酬がもらえること」
この2つによって潜在意識は働きかけられます。
もし仮に「難しいタスク」が課せられて「できない」が積み重なっていくと、行動することができないし。
はたまた「結果は10年後」と言われても、潜在意識は抽象的なものを判断できないため、やる気が起きない。
そういった上記記事で紹介した「難易度エラー」と「スピード」というのが、相互に働き、潜在意識に働きかけるわけです。
要するに「報酬感覚の予感」を定期的に与えることによって、馬の目の前にニンジンをぶら下げるがごとく、潜在意識を味方につけ、自分の管理下に置くことができるということなんですね。
そのため、行動する前に「もう報酬はそこまで来てる」ということを認識してもらう必要があるということ。
そのためのシンプルバージョンの方法こそが、
- 達成した時のポジティブリスト作成
- ポジティブ選択
- 障害となるネガティブリスト作成
- ネガティブ選択
- 質問型アクション
この5つだということです。
達成した時のポジティブリスト作成
では順々に解説していくと。
まずはこちらで解説した「計画」をもとにして、デイリータスク(1日で取り掛かる仕事)の中から、1つ選択していきます。
そのうえで、潜在意識というのは「不毛なタスク」というものを嫌う傾向にありますから、「行動しタスクを達成したら得られるものは何か?」ということを明確にしてあげる必要があります。
不毛なタスクではないということを、潜在意識に働きかけることが、この「ポジティブリスト作成」の意図だということですね。
ここで何個でもいいので、リストを作っていきます。
例えば、副業であれば「収入が増える」でもいいですし、副業を始めるために、リサーチするのも「稼ぐために必要なタスク」として設定し、リストに加えてもいい。
なんでもいいので、タスクが達成した時に得られることを潜在意識に働きかけるため、リスト化していきます。
ポジティブ選択
次に、達成した際に得られるポジティブリストから、1つ選択します。
これは先ほど伝えた通り、潜在意識が「抽象的なものは判断がつかない」というのを根拠にしています。
要は抽象的で「ぼんやりしたことやもの」が嫌いで、逆に目の前の報酬に飛びついてしまう潜在意識の性質を突破するために「わかりやすい1つのこと」を選択することで、抽象的から具体的にするためです。
ポイントは「より具体的である」ことで、それがイメージしやすいことの方が理想的。
例えば、稼ぐよりも「クラウンが買える」というようなことの方が、潜在意識に働きかけやすいですし、もっと言えば「クラウン」はすぐに買えないので、もっと早い「成果が出たら週末に旅行に行く」というような目の前のポジティブをリストから選択した方が効果的です。
障害となるネガティブリスト作成
行動するための「目的」をはっきりさせたのなら、次に「障害となり得る問題」をネガティブリストとして作成します。
潜在意識というのは、物事がテキパキ進んでいくことを理想としているため、それが何らかの理由によって「立ち止まる瞬間」が訪れると、瞬時にやる気をなくしてしまいます。
だからこそ、行動する前に障害となる問題を考えておき、対策を練ることが重要になってくる、ということ。
「邪魔が入っても目標達成できる!ロンドン式1日のスケジュールの科学的な立て方!」
別の記事でも紹介していますが、現にこの記事でも伝えている通り、わずか20%の邪魔が入った途端、ほとんどの人のタスクエラー率が高まったことがロンドンビジネススクールの研究では明らかになっています。
一方で、あらかじめ対策を立てておいたグループは、エラー率の低下はなく、1日のスケジュールをそのまま達成できたという報告があります。
これらの理由から、あらかじめ起こり得る問題を事前に考えておくことが、潜在意識を味方につけるために重要になってくるということ。
ネガティブ選択
そして「起こり得る問題リスト」を作ったら、そのネガティブリストから最悪なケース1つを選択しておきます。
これはポジティブ選択と同様に、具体化することによって、潜在意識に理解してもらうためにふわっとした問題にとどめさせないことが根拠。
ネガティブ選択として、リストから1つの大きな問題点をイメージしたら「どうやって対策するか?」を同時に考えておくことで、「順調に物事が進まない」という潜在意識が一番嫌いな障壁を取り除く(対策)ことができるわけです。
質問型アクション
ここまで行動するための準備ができたのなら、最後に「質問型アクション」を取り入れていきます。
「潜在意識を味方につけ即行動できる人間になるための6つのステップ」
質問型アクションに関する効果と研究レビューに関しては、上記記事で紹介していますが、「副業をやる」という「宣言文」では他人事のように潜在意識は認識してしまうので、効果が薄いとされています。
そうではなく、「田中は副業をやるのか?」というように、質問型にすることによって、訴求力が高まるため、潜在意識に働きかけやすくなり、行動に移しやすくなるわけです。
これが質問型アクションによってもたらされる効果です。
その上で質問型アクションのポイントは3つで、「自分の名前」を取り入れて質問型で問いかけるようにし、「時間」と「場所」を指定することが重要だとされています。
つまり、「田中は仕事終わりの22時から自分の部屋で副業をするのか?」というように、とい変えることが質問型アクションだということですね。
まとめ
これまでのことをまとめておくと。
シンプルバージョンというのは、
- ポジティブなリストを作る
- リストから1つ選ぶ
- ネガティブなリストを作る
- リストから1つ選ぶ
- 質問型アクションというフォーマットに落とし込む
この5つだということですね。
やってみれば意外とシンプルなので、ぜひ試してみるといいと思います。