今回はタイトルにある通り。
「アイデアを形にする」ということに関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
まあタイトルですでに結論を伝えてはいるんですが、改めて伝えておくと、「アイデアを形にするためにはジェスチャーを織り交ぜる」ことによって斬新なアイデアを形にすることができる、ということが分かっています。
なので、なるべく手や体を動かしながら、アイデアを構想すると良いと思いますので、試してみてください。
ジェスチャーは子供たちの発想力に大きな違いを与えた
ではなぜジェスチャーを織り交ぜてアイデアを考えた方が良いのか。
その理由から解説していくと。
これはイギリスのハートフォードシャー大学が発表した論文が元になっていて。
この論文では78人の子供たちを集めて、発想力のテストを行ってもらいます。
その発想力のテストというのは、新聞紙や空き缶、ナイフなどの日用品の写真を見せたうえで「通常の使い方とは違う、新しい使い方を考えてください」というもので。
これは一般的に「発想力のテスト」を行う上で、定番の方法となっています。
その上で
- ジェスチャーを使う
- 特に何もせず考える
この2つのグループに分けて、日用品の写真から新しい使い方を考えていってもらいました。
その結果子供達には意外な違いが表れていて。
ジェスチャーを使った子供たちのほうが、柔軟な発想をしたり、斬新なアイデアを考える割合と傾向が高いことが判明しました。
ジェスチャーという体の一部を動かしただけでも、こうした違いが表れることをハートフォードシャー大学は論文にて発表したわけですね。
つまり、僕らも何か新しいアイデアや発想をしたいときは、なるべく頭の中だけで考えるのではなく、「ジェスチャー」を交えて考えたほうが、アイデアを形にしやすくなる、ということが言えるわけです。
なぜジェスチャーをした方が斬新なアイデアを出せたのか
では一体なぜジェスチャーをした子供たちのほうが、斬新なアイデアを考えることが出来たのか。
その理由として考えられているのは、実際にジェスチャーを交えることによってアイデアを生み出すきっかけとして具体的にイメージできるようになるため、だとされています。
具体的に実験の中で、「空き缶の写真」から空き缶を持ち投げる、というジェスチャーをした子供もいたようで、「実際に持ってみる」ということから創造をより膨らませることにつながります。
そのことによって頭だけで考えるのではなく、持って観察したり、裏側を見たり、投げてみたり、と思考のレパートリーが増える結果につながります。
そうした結びつきや組み合わせが良いアイデアを産むことにつながることは「アイデアのつくり方」という本でも語られることで。
この本ではどんな斬新なアイデアや革新的なアイデアであっても、「既存の情報と既存の情報との組み合わせでしかない」という風に語っています。
つまり、ジェスチャーを交えることによって、具体的に考えられ、かつ様々な使い方を考えるため、その組み合わせによって斬新なアイデアが生み出される割合が高くなった、ということが言えるわけですね。
また、もう1つ考えられる理由としては「動かす」という動作が原因だとも考えられています。
スタンフォード大学の研究やワシントン大学の研究を紹介している、このどちらの記事においても「体を動かすこと」によって、良いアイデアがより生み出しやすくなる、ということが証明されています。
それは体を動かすことにより、脳がより働くようになるからで、ジェスチャーをするというのは、座って考えるよりも体を動かしているため、より脳が働いていたことで、良いアイデア出やすくなった、と考えることもできるわけですね。
よりアイデアを形にしやすくする3つの応用方法
さらにジェスチャーをしながら考えることと合わせて知っておきたいことを最後に解説してい置くと。
上記記事でも解説した「散歩」は、アイデアを出すのに効果的だということが分かっています。
なので散歩をしながらジェスチャーを交えながら考えることで、よりアイデアを生み出し形にすることにもつながります。
「散歩×ジェスチャー」ですね。
そしてもう1つ紹介した上記の記事においては「座るよりも立って考える」という方が、よりアイデアを形にしやすいことが分かっています。
これは会議を用いたワシントン大学の研究ですが、会議への積極性と斬新なアイデアを生み出す割合が高くなることが分かっているので、散歩をしながらだと恥ずかしいという人は、家の中や会社の中で立ちながらジェスチャーを交える、というのも一つの手かもしれません。
「立つ×ジェスチャー」ですね。
またもう1つ紹介しておくと。
実はアイデアを生み出す場所として一番多い割合の箇所は「シャワー中」だということが分かっています。
上記の記事で詳しく解説していますが、シャワー中が最もアイデアを生み出しやすい空間ということが分かっているので、シャワーを浴びながらジェスチャーを交えるのも1つの手だと思います。
「シャワー×ジェスチャー」ですね。
まあ厳密にはシャワー中にジェスチャーをするのは難しいし、散歩をしながらジェスチャーも通行人に見られるとちょっと嫌という人もいるかもしれないので、お勧めなのは「立ちながらジェスチャー」をするということですね。
後家の中であれば、「家の中で歩きながらジェスチャーをして考える」ことが出来るので、臨機応変に自分にあった方法で試してみてもらえるといいんじゃないかなと思います。
まとめ
少し長くなったので、最後にまとめておくと。
アイデアを形にしやすくなる方法は「ジェスチャーを交えて考える」こと。
これはハートフォードシャー大学が発表した論文が元になっており、ジェスチャーを交えた子供たちのほうが、他のグループよりも発想力が勝り、斬新なアイデアを出す割合が高かったことが分かっている。
ジェスチャーを交えたほうが発想力が高くなる理由は、ジェスチャーを交えることでより具体的に考えることが出来る上、新しい使い方のきっかけとなるため。
また、「体を動かす」というが脳を働かせる効果があるため、ジェスチャーによって体を動かした、ということも理由として考えられる。
さらに応用法として、組み合わせることも可能で。
- 散歩×ジェスチャー
- 立つ×ジェスチャー
- シャワー×ジェスチャー
このような組み合わせも可能。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。