今回はタイトルにある通り。
「友達は必要かどうか」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
よく「友達なんて必要ない」だとか、「人脈が大切」だとか、いろんな意見があったりしますが、社会科学的に見てみると、実は「本当に気の許せる友人が居るだけで、1000万円分の幸福に匹敵する」という見方があります。
根拠
これはオックスフォード大学の認知・進化人類学研究所所長のロビンダンバー教授が書いた、「友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学」という本の中で紹介されています。
この本の中では、社会科学などの論文が紹介されている海外の雑誌「ジャーナルオブソシュアエコノミック」の中で紹介された統計を紹介していて。
「気の許せる友人」のことを、「ソーシャルサポート」という言い方で言いますが、この雑誌の中の社会科学の論文によると、気の許せる友人が全くいない場合に「幸福感を感じるために必要な年収」として「12万1000ドル」必要だということを伝えています。
要するに、「俺は友達なんて必要ない」という人は、どれぐらいお金を稼いでいれば友人がいる人と同等かそれ以上の幸福度を感じられるのか、という水準として121000ドルが挙げられているということ。
これを現在のレートで計算すると、1ドルが108,84円なので、およそ109円×121000ドル。
日本円で13,189,000円必要ということになります。
1300万円を上回る、ということですね。
しかもこの社会科学の論文で取り上げられているのは、「余分に1300万円必要」という風に言っているので、「年収1300万円」じゃないんですよね。
「年収にプラスして、余分に121000ドルが、友人がいなくても幸福感を得るためには必要」。
という風にしているので、「年収+1300万円」
正しくは、このように計算されます。
とすると、過去記事でも書いた通り、およそ日本人の平均年収が400万円前後だと言われていますので、友達がいない人の場合「1700万円前後」必要だということになります。
その上。
「オモテの儲かる仕事ランキングベスト3とウラの稼げる仕事ランキング3とは?」
この記事でも触れていますが、パイロットや大学教師などの平均年収トップ2の職業でも、1700万円には達さず。
そもそも日本の人口比率の中で、2000万円超えの年収を誇っている人は、1%ほどだと言われているので、かなりハードモードだということがわかります。
友達は1000万円以上の価値がある
ということは、シンプルにいえば気の許せる友人というのは、幸福度的に言えば、1000万円以上の価値がある、ということが見えてきます。
もちろん、友達や友人を「金勘定」で見るのはどうなのか、っていう意見もあるかと思いますが、わかりやすく「どれ程の価値なのか」ということを伝えるために、金額で換算すると。
1300万円分も、自らの幸福度を満たしてくれる存在が、友達だということになるわけです。
ですから、友達が必要か否か?っていう議論に関しては、「幸福度」という観点から見ると、「必要」だということが言えるわけですね。
また、僕らは何故生きているのか?という哲学的な視点になると、どの哲学者も共通して「幸福になるため」ということを言います。
つまり、いくらお金があろうと、いくら召使がいようと、「幸福」でなければ、全く意味がないわけです。
そうなると「幸福である」ということは、何にも変えられない人生における1つのゴール、だということ。
1700万円稼ぐのと、1人の心の許せる友人を作るのとでは、どちらのほう
が簡単か?といえば、明らかに後者です。
こうやってみてみると、友達は必要不可欠な存在で、一番簡単に心を満たしてくれる存在である、ということがわかるわけです。
友達は量より質。数が多ければいいわけじゃない
そして最後に。
友達が幸福度につながり、その価値は1300万円程の価値がある。
そうなった時に、多くの人が「どれぐらい友人を作ればいいのか」という風に、量で換算しがちです。
ただ、先ほど紹介したロビンダンバー教授が書いた、「友達の数は何人?―ダンバー数とつながりの進化心理学」でも、量のことに関して言及はしていません。
むしろ量よりも、本当に気の許せる友人かどうか、というところが重要だと言っています。
これをソーシャルサポートというわけですが、この定義としては、「どれだけ批判されようが、その人は自分を信じて支えてくれる」
そう思えるかどうかが、このソーシャルサポートだとされています。
要するに、「心を許せる友人かどうか」「信頼している友人かどうか」
ここがポイントだということですね。
ですから、本当に心許せる友人や友達が1人いれば、それだけで幸福度は高まるし。
逆に表面上の付き合いだけの友人しかいなければ、ソーシャルサポートとは言えないので、幸福度には繋がらない、ということなんですね。
「友達100人できるかな」
そんな歌が小学生の時あったりしましたが、これは真実ではなく。
「心を許せる友達1人できるかな」
これが正しい、ということですね。
まとめ
まとめておくと。
心の許せる友達というのは、1300万円以上の価値がある。
幸福度という観点から見ると、友人は必要不可欠な存在。
まとめるとこんな感じですね。
僕自身友達の多い方じゃないですが、これを知った時、結構身にしみましたね。
昨今では「人脈人脈」言われることが多いですし、lineの通知が鳴り止まない人を見れば「友達多いんだなぁ」なんて思ってましたが。
(僕はあんまりならないので)
ただ、量なんかは一切関係なく。質が第一で、それ以上でも以下でもない。
それが知れてちょっと気が楽になりましたね。
近しい身内ほど大切なもんはありません。