今回はタイトルにある通り。
「気にしいな性格」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
まず結論から言う前に、この研究の元になった研究者のコメントがかなり気にしいな性格の人にとって勇気を与える言葉だと思ったので紹介しておくと。
「気にし過ぎを直すと言うのは、いくつかの前提を抑えておけば、さほど難しいものではない」
そんな風にコメントしています。
ですから、「性格を直す」と考えるとかなり難しいように思えますが、実際には「前提」を押さえておけば「気にしいな性格」だけに関して言えば、さほど難しくはないようです。
その前提と方法っていうのが、3つ存在して。
その3つというのが
- 時間の無駄だということを知る
- 目の前のことに集中する
- マイナスディストラクションに気づく
この3つの前提条件を押さえておくことが重要だとされています。
研究によって明らかになった3つの特徴
まずは根拠から。
これは2009年にノルウェー科学技術大学が行った研究が元になっていて。
過去に行われた「気にしいな性格」に関するあらゆる論文を探し、文献レビューを行なっていきました。
この文献レビューというのは、過去に行われた論文を改めて見ていくことで、そこに共通点を見出していく、というのもの。
そうすることによって、よりわかりやすく、精査された情報が抽出できるわけですが、研究チームはこの文献レビューによって、気にしいな性格の人や他人の目が気になる人というのは3つの共通点があることに気づきました。
その3つというのが、先ほど伝えた
- 時間の無駄だということを知る
- 目の前のことに集中する
- マイナスディストラクションに気づく
この3つでした。
気にしいな人の特徴:1
ノルウェー科学技術大学が文献レビューで挙げた1つ目が「時間の無駄だと気づく」ということですが。
まずは気にしいな特徴の1つ目として、「気にする」ということ、ひいては「心配する」「考える」ということを「良し」としている特徴がある、という風に述べています。
もちろん誰しもが「心配や不安」という感情を持ち合わせていますが、心配や不安という感情は、もともと「行動を促すための感情」です。
ただ一方で。
気にしいな人というのは、「考えること」や「心配すること」が目的であり、そこから改善を図るための努力をしない傾向にあることがわかっています。
つまり、心配や不安を感じることが、「将来につながる」と考え、時間をただ単に無駄にしている、という特徴がある、ということなんですね。
ただ、誰しもが考えてわかる通り。
心配や不安、他人の目を気にして考えるという時間を過ごしたところで、前に進むことはありません。
要するに「時間の無駄」でしかないんですね。
ですから、将来の不安だったり、他人の目を気にして前に進めない時間、というのは「無駄」以外の何者でもなく。
「行動を促すための感情である」ということを、前提に置くことが重要だという風に研究者はコメントしています。
実際にこの研究からも分かる通り、心配事が現実に起きる可能性はかなり低いです。
低い割合の可能性を心配して前に進めないことが、いかに機会損失が高いかっていうのは、この記事を見てもらえれば分かるとおりかと思いますね。
気にしいな人の特徴:2
そして続いて。
ノルウェー科学技術大学が文献レビューで挙げた2つ目が「目の前のことに集中する」ということですが。
気にしいな人の特徴として「目の前のことに集中できていない」ということが挙げられます。
実際に研究者のコメントとして。
「目の前のことにコミットし集中することができれば、心配ことや考え事が浮かんできる余地はない」という風にコメントしています。
当然と言えば当然ですが。
気にしいな人や他人の目が気になる人というのは、「他者に向けられている目線」であって。
他者に向けられている目線というのは、自分本位でありません。
集中とは、まさしく自分本意であり、自分自身の中で集中するということなので、目線が全くの真逆であることを意味します。
自分の中で集中しているのであれば、他人の目線など気にする必要もなくなり。
むしろ気にすることができなくなる。
つまり裏を返せば、他人の目や気にしいな人の場合は「集中できていない」からこそ、引き怒ってくる感情なわけです。
この気分転換に関する記事でも紹介していますが、本当にリフレッシュするためには「別のことに集中する」ことがベースになることがわかっています。
このことから見ても「集中する」ということが、気分をリフレッシュさせ、他人の目を気にしなくなるためにも重要だということがわかります。
気にしいな人の特徴:3
そして最後に。
ノルウェー科学技術大学が文献レビューで挙げた3つ目が「マイナスディストラクションに気づく」ということですが。
このマイナスディストラクションというのは、「目を背けてしまうもの」と捉えるとわかりやすいかもしれません。
例えば、将来のことが不安だったり、金銭的に将来への怖さを抱えているとして。
「何かしなくちゃいけない」
そう思っているのに、TVを見てしまったり。
お酒を飲んで気を紛らわせようとしたり。
はたまた、ギャンブルをして興奮を抑えようとしたり。
こうした「気を紛らわせる行為」というのが、マイナスディストラクションという行動です。
そして気にしいな性格の人の特徴というのが、このマイナスディストラクションの行動を取りがちだ、という風に研究者はコメントしています。
先ほども伝えたとおり。
不安や心配という感情は、「行動を促すための感情」なため、不安や心配、ひいては「気になる性格」というのは、不安や心配事と向き合って初めて、解消に近づいていきます。
この記事でも紹介した研究なんかでは「恐怖に自ら飛び込むことで、メンタルが強化される」
そんなことがわかっていますし。
心配や不安事というのは、目を背けては増幅し続けるので、「向き合う」ことで初めて、消え去っていくものなんですね。
ただマイナスディストラクション=「目を背ける行為」を続けてしまうと、いつまで経っても不安事や心配は消えずに。
「気になり続ける」という心配だけが残っていきます。
ですから、TVやお酒、ゲームと言った「その場しのぎの娯楽」をしていることに気づいたら、それをやめて「現実と向き合う」ということが重要になってくるわけですね。
それこそが気にし過ぎの性格を直すために重要になってくることだということです。
実際にやってみた結果
んでね。
僕自身、どちらかといえば結構気にしいな性格で、他人の目を伺ってしまう性格だと思います。
たぶん小学校の時にいじめられた経験があるからで、そこから結構他人の目や空気を敏感に感じ取るようになったと感じています。
目の前のことに集中する
んで。
気にしいな性格を直し、他人の目を気にしなくなるための「目の前のことに集中する」ということですが、これって以前オードリーの若林も同じことを言っていたんですよね。
それがすごく印象的で。
彼が言っていたのは「ネガティブを直すには、没頭だ」って言っていたんですね。
他人の目とネガティブという部分で、少しずれますが本質は全く同じで。
ネガティブなときって、色々と頭に浮かんでくるし、それを無理にポジティブに考えようとしても無理な話。
そうじゃなく、ネガティブを打ち消すには、何かしらに没頭すること。
まさに目の前のことに集中する、という今回の研究を体現しているメッセージだと思うんですね。
そしてやっぱり振り返ると、目の前のことに集中し、没頭していると周りの目なんて気にならないんですよね。
だから僕自身は他人の目とかが気になる時は「何かに没頭できないか?」っていうのをよく探しています。
時間の無駄であると認識する
んで。
何かに没頭しようとするときに、同時に考えるのは「他人の目を気にしている時間は無駄な時間」ということ。
これってやってみるとわかるんですが、「思い出す」だけで効果がある反面、すぐに「忘れてしまう」んですよね。
よく「知っているとできているは違う」なんて言われますけど、つい忘れてしまうんで、何度も思い出す必要があるなってやってみて感じます。
なにか気になることがあるたび、「時間の無駄だぞ」って何度も囁くやくようにして、やっと自然にブロックができる感じがしますね。
まだまだ精進が必要です。
マイナスディストラクションは散歩で対応
この3つ目のマイナスディストラクションに対して、僕はどのように対応しているかっていうと「散歩」です。
要するに、このマイナスディストラクションって「現実逃避」からなるものなんですよね。
自分の気持ちにうそをついたり、心の中にモヤモヤとした感情があるのに、解決策を考えず、娯楽に走ったり。
そうした現実逃避からなるものが、マイナスディストラクションなので、なるべくモヤモヤだったり、自分の気持ちには嘘をつかないようにしています。
そのために、僕がやっているのは散歩で、1日の終わりに必ず散歩する時間をとって、「自分との対話」をしています。
そこで、今日感じたうっぷんだったり、モヤモヤ、不安や恐怖といった感情を吐き出して、「じゃあどうすればいい?」なんてことを自問自答しています。
この散歩によって、周りの人の目が気にならなくなったかどうかっていうのは、判断が少し難しいですが、ただ間違いなく「ストレス」や「メンタル」に関してはかなりいい影響があったと思っていて。
夜寝るときにすごくすっきりするんですよね。
そう考えると、あまり気にならなくなったとはいえると思うので、一定の効果は期待できるんじゃないかなと思います。
まとめ
少し長くなったので、最後に一連の流れとしてまとめていくと。
ここまで見ていくと、何か一貫した道筋みたいなのが見えてくると思います。
どういうことかというと。
「マイナスディストラクションに気づく」ということや「目の前のことに集中する」ということは、余計なことを考えないということが見えてくる。
考え事や心配事というのが、時間の無駄であるということから、「問題を解決するためには行動しかない」ということが見えてくる。
逆を考えていくと。
うだうだと心配事を考えている
何かに集中せず、行動もしていない
そして携帯をいじり、TVを見て、お酒を飲んでいる。
こんな状態であれば、不安や心配事が治るはずがない。
つまりは、この逆をすればいいということ。
それが「問題解決のために、自らで飛び込み、集中して取り組んでいく」
こうすることによって、気にしたり他人の目に惑わされたりする割合は減っていくことが期待できるでしょう。
逆に問題から目を背けたり、娯楽に逃げてしまっていては、いつまで経っても不安から逃げられない。
ということが言えそうです。
ぜひ参考にどうぞ。