「これだから今の若い奴はダメなんだ」←これを言ってる奴の老害の方が無能だという事が判明w

今回はタイトルにあるとおり。

「思い込み」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

その思い込みっていうのが、「ステレオタイプ驚異」と呼ばれるもので。

これを持ってしまうと、能力がガクッと下がり、ベストなパフォーマンスが発揮できないことがわかっています。

よく「俺が若い頃はさ〜、、、。だからお前らみたいな若い奴はダメなんだよ」ってな感じで、説教してくるおっさんとかいましたが、これはまさしくステレオタイプで、能力が低いことの現れです。

今回は、そのステレオタイプ脅威っていうものと、対策法に関して、解説していこうと思いますね。

偏見にまみれた老害は無能である証拠

よくいません?

「これだから若い奴はダメなんだよ。俺が若い頃なんてのはさ、、、」的な感じで、自慢話に繋げる奴。

そいつの方がよっぽど無能だということがわかっていますが、この根拠を伝えていくと。

これはプリンストン大学のジェフストーン教授などが行った研究が元になっていて。

この研究では、白人学生と黒人学生を集め、ある実験を行なってもらいました。

その研究というのは、いわゆる「ミニチュアゴルフ」というもので、おもちゃに近いものでゴルフをしてもらい、そのスコアを競い合っていくというもの。

この研究において、白人学生と黒人学生の2つのグループを、さらに二つに分けて研究は行われました。

その2つのグループというのが、片方は「このゴルフは生まれつきの運動能力を測るテストだ」という風に伝えたグループと。

もう片方は何も伝えずに、ゴルフを行ってもらったグループとで。

それぞれ白人学生と黒人学生に分かれているため、計4つのグループに分けて、テストが行われました。

一応わかりやすくするためにグループをまとめておくと。

  1. 白人学生で、特に何も伝えられずにゴルフをした人
  2. 白人学生で、生まれつきの運動能力を測るテストだと伝えられゴルフをした人
  3. 黒人学生で、特に何も伝えられずにゴルフをした人
  4. 黒人学生で、生まれつきの運動能力を測るテストだと伝えられゴルフをした人

グループ分けをまとめるこんな感じですね。

そうして20ホールゴルフを行ってもらい、スコアを算出していきました。

その結果面白いことが判明していて。

まず黒人の方ですが、これは「このゴルフは生まれつきの運動能力を測るテストだ」と伝えられゴルフをした人も、特に何も伝えられずにゴルフをした人も、スコアに違いは生まれなかったのに対して。

白人学生の方は、特に何も伝えられなかった人に対して、「このゴルフは生まれつきの運動能力を測るテストだ」と伝えられゴルフをした人は、スコアが平均して−3落ちていることが判明しました。

これがいわゆる「ステレオタイプ脅威」と呼ばれるもので、そのステレオタイプ脅威というバイアスがかかったため、白人学生の特定のグループの人だけがスコアが落ちた、という結果になったわけでした。

そしてこのことが、まさに「今の若い奴はダメだ」という、老害のおっさんが無能であることにつながってくるんです。

なぜ白人男性のスコアが落ちたのか

ではなぜ。

「このゴルフは生まれつきの運動能力を測るテストだ」と伝えられた白人学生のみが、スコアが下がっていたのか。

これに関して先ほども伝えたとおり、ステレオタイプ脅威というバイアスがかかっていたことが原因だとされています。

このステレオタイプ脅威というのは、要するに「古いタイプの偏見」ということを意味していて。

ボクらも何らかしらで抱いてしまっているかもしれませんが、「黒人=身体能力が高い」という風に思い込みを持っている人も多いと思います。

また逆に「白人=黒人より運動神経が劣る」というようなイメージを持っている人もいるかもしれません。

この研究での学生たちは、上記のように「黒人=運動神経がいい 白人=黒人より劣る」

こんな風にステレオタイプな「イメージ」を持っていたため、実際のスコアも下がって行ってしまったということが言えるわけです。

実際にミニチュアゴルフなんかで、生まれつきの運動神経を図ることはできませんし、白人でも運動神経抜群な人はいるはずです。

ただやはり。

黒人=「ウサインボルト」やゴルフなら「タイガーウッズ」というように、運動神経に長けている人が多い印象があるので、その固定概念に沿った思い込みによって「自分は能力が低い」と白人学生は感じてしまったので、スコアが落ちてしまった、ということが考えられるわけです。

これを僕らの「今の若い奴はダメだ」という老害に当てはめていくと。

やはり若い人たちの年代はゆとり世代やさとり世代といわれるように、「甘やかされて育った」というイメージが老害たちには先行しています。

でも、ゆとり世代や悟り世代の人たちでも、厳しい環境の中で戦ってきた人もいるし、能力が高い人も当然いる。

ただ、老害たちはそういった見方ができず、「ステレオタイプ脅威」というバイアスにかかっているため、「若い奴=根性がなくて、甘ったれている」という偏見を持っているため、「今の若い奴はダメなんだ」といってしまうわけです。

つまりは、古い価値観の中でしか生きられない老害だということですね。

若い人の方が考えが柔軟だし、新しい価値観を受け入れることができるので、そのぶん優秀だということは、老害の頭の中では無いようですしね。

偏見をなくす方法〜老害にならないために〜

ただこのプリンストン大学の研究っていうのは、これで終わりじゃなくて。

若い人たちも歳を重ねて、大人になっていくので、若い人たちが大人になったときに「老害」にならないための方法も、重ねて研究してくれています。

ここからが本当にこの研究で面白い部分で。

先ほどは「生まれつきの運動神経を図る」ということを、被験者たちの学生に伝えたわけですが、次は「生まれつきのインテリジェンスを図る」ということを学生に伝え、同様にミニチュアゴルフをして行ってもらいました。

  1. 白人学生で、特に何も伝えられずにゴルフをした人
  2. 白人学生で、生まれつきのインテリジェンスを図ると伝えられゴルフをした人
  3. 黒人学生で、特に何も伝えられずにゴルフをした人
  4. 黒人学生で、生まれつきのインテリジェンスを図ると伝えられゴルフをした人

パターンを改めてまとめると、この4つのパターンですね。

この4つのパターンに分けて、再度20ホールを行いスコアを測定しました。

すると、白人学生はスコアに違いは生まれなかったのに対して、黒人学生は特に何も伝えられなかった学生に比べ、「生まれつきのインテリジェンスを図る」と伝えられた学生は平均−4スコア下がってしまうことがわかりました。

これは先ほどもステレオタイプ脅威が「博識」になったため、どこかで「黒人より白人の方が頭がいい」という偏見があり。

それをそれぞれが、イメージ先行して思い込んでいたため、当たり前の白人と(スコア変わらず)、プレッシャーに苛まれた黒人(−4のスコア)との違いを生んだわけでした。

つまりこのことから言えるのは、僕らは思い込みによって、パフォーマンスを上げもするし下げもする、ということ。

だからこそ、なるべく思い込みをなくし、偏見を取っ払う必要がある、ということなんですね。

白人でも運動神経がいい人もいるし、黒人でも頭がいい人はいます。

応用方法2

そしてこの研究からもわかるとおりで。

「思い込みをなくし、偏見を取っ払う」ためには、「反対の思い込みをぶつける」ことが重要だということがわかります。

このプリンストン大学の論文の中で、紹介されている論文で、こんなものがあります。

細く人通りの少ない道に、黒人の男性が通ると、多くの人が黒人男性を避ける傾向にあったそうです。

それは「黒人=暴力的」という偏見があるため、多くの人が避ける傾向にあったそうですが、その黒人男性がヴィヴァルディの四季を口笛で吹いて道を歩いた途端、人が避けなくなったそうです。

これは暴力的=知性がない、というステレオタイプ脅威にあった通行人が、クラシック音楽を知っている=博識、というように感じ、偏見や思い込みがなくなったため、人が避けなくなったということが論文に紹介されています。

つまり、マイナスイメージを真逆の行動をすることによって打ち消すことができる、ということが言えるわけですね。

ですから、「今の若い奴はダメだ」という老害がいるのであれば、「結果で見返す」だったり「はむかって意見してみる」というように真逆の行動をすることによって、偏見を打ち消すことができるというわけです。

まとめ

長くなってしまったので、最後にまとめておくと。

「今の若い奴はダメだ」という老害ほど、無能である。

その理由は、ステレオタイプ脅威というバイアスに陥っているため。

プリンストン大学のミニチュアゴルフの研究からも明らかなとおり、このステレオタイプ脅威に落ちいると、スコアが下がることがわかっている。

そのため、なるべく偏見をなくすことが重要であり、バイアスを解くためには「真逆の行動」をとることが重要になってくる。

まとめるとこんな感じですね。

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