今回はタイトルにある通り。
「スマホを触りすぎると頭が悪くなる」ということに関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
結論から言うと、スマホを見すぎたり触りすぎたりすると、頭が悪くなりバカになります。
さらに言うと、これは1日5時間以上使うと危険度は増し、頭が悪くなる可能性が高くなるので、注意が必要です。
スマホを使い過ぎると引き起こる脳への悪影響
スマホを触りすぎると頭が悪くなるということの根拠から解説していくと。
これはサザンニューハンプシャー大学が2019年に行った研究がもとになっていて。
この論文では、主に3つの研究がなされました。
まず1つ目は105名の被験者を集め、それぞれのスマホ利用時間を調査していきました。
その後、それぞれの被験者に対して、欲望や感情をどれぐらいうまくコントロールできるのか?ということを測定していったところ、スマホ利用時間が長い人ほど欲望や感情などをコントロールすることが苦手だ、ということが判明したのでした。
欲望や感情を我慢するというのは、いわゆるセルフコントロール力といわれるもので、これも「脳」がその役割を担っています。
頭が悪くなる=脳に異常をきたすということですから、スマホが悪影響をもたらすことの要因としては目を外せないところでしょう。
さらに欲望や感情の抑制といった「セルフコントロール力」以外にも、「問題解決力」の低下も見られています。
なので、スマホを触りすぎると頭が悪くなるのは、事実に近いということが1つ目の研究で見てきます。
そして面白いのはここからで。
2つ目の研究では50名の被験者を集め、2つのグループに分かれてもらいます。
- 1つ目のグループは、スマホの利用時間を1日2時間以内にしたグループ。
- 2つ目のグループは、スマホの利用時間を1日5時間以上にしたグループ
それぞれのグループに分けて、1週間経過観察し、どういった影響が脳にもたらされるのかを観察していきました。
すると面白いことが判明して。
1日5時間以上のスマホを利用していたグループの人は、2時間以内の人に比べて物事の意味を理解する力であったり、物事を分析する力も衰えていることが判明しました。
長時間スマホを触る人ほど、セルフコントロール力以外にも脳への悪影響がみられた、ということなんですね。
そしてポイントとなるのは「スマホの使い過ぎ」とはどれぐらいを指すのか?でいうと「5時間以上」ということが、この研究により見えてくるわけです。
スマホの利用時間は何時間からヤバイ?
このことから、どれぐらいスマホを使っていると、いわゆる「使い過ぎか」ということが見えてきます。
実際にこのサザンニューハンプシャー大学の研究を見て、少し怖くなった人は自分自身のスマホの「スクリーンタイム」を確認してみてください。
スクリーンタイムには、毎日どれぐらい自分がスマホを使っているのかが確認できます。
そのうえで、
- 1~2時間以内
- 2時間以上5時間未満
- 5時間以上
おおよそこの3つに分けられ、1はセーフ、2は黄色信号、3は赤信号ということで、1つの目安を作ることが出来そうです。
スマホと向き合うベストな改善策とは
ただ。
現状スマホで仕事をしている人もいるし、現代の生活にはなくてはならないものがスマホです。
実際に上記の記事で紹介している通りですが、スマホの性能はPCに迫るもので、ほぼPCとそん色ないものですから、なかなか利用時間を下げるのが難しい人もいるでしょう。
そこで最後に知っておいてほしいのは、このサザンニューハンプシャー大学が行った3つ目の研究で。
この3つ目の研究では「脳に与えるスマホの影響は一時的なもの」ということが分かっています。なので、デジタル断食やマルチタスクなどをやめることによってスマホのデメリットを極限まで減らすことが可能だといえるわけです。
というのも。
まず先に3つ目の研究を紹介しておくと。
2つ目の研究にあった
- スマホの利用時間を1日2時間以内にしたグループ
- スマホの利用時間を1日5時間以上にしたグループ
この2つのグループに分けて、脳への影響を調査していったわけですが、1週間だった調査機関を1か月に伸ばし、その後も経過観察を行っていきました。
すると面白いことが判明して。
月末になると、スマホの利用時間が長い短いの有無に関係なく、脳機能の回復がみられた、ということを報告しています。
月末になることで、飲みに行く機会やスマホの利用頻度が低下したことが考えられるわけですが、要するに「スマホを触らない時間を作ることで、回復した」ということが言えるわけです。
つまり、スマホを使い過ぎると頭が悪くなるというのは、あくまで一時的なものである可能性が高く、スマホを使わない時間を設けると、脳が通常の状態に回復する、ということを示唆しているわけです。
さらに上記記事で解説しているUCLAの研究を紹介すると、スマホなどの電子機器を一時的にでも断絶することで、人間関係の回復や感情を読み取る能力の回復が報告されています。
つまりUCLAの研究を見てみても、スマホの悪影響は一時的(利用しているとき)であり、デジタル断食などの対応によって改善することが出来ることが見えてくる。
またさらに、スマホへの悪影響の根本的な理由を「マルチタスク」とする研究者も多く、数々の論文ではマルチタスクの悪影響が報告されています。
上記で紹介しているミズーリ大学も同様のことを報告していて、鬱になる可能性が高まることを伝えています。
つまり何が言いたいのかというと、現代においての必需品であるスマホを捨てることが出来ない人は、週末や月末は使わないというように時間制限を設けたり、スマホを使う際はマルチタスクを避ける、ということで対処が可能なわけです。
まとめ
ちょっと長くなってしまったので、まとめておくと。
スマホを使い過ぎるとバカになるのか?ということへの問いに対しては、「頭が悪くなる」というのがアンサーで。
具体的には、
- 問題解決力
- 感情の抑制、セルフコントロール力
- 物事の意味をとらえる力
- 物事の分析をする力
これらの機能が衰えるということが分かっている。
その使い過ぎの定義としては、5時間以上ということが言える。
ただ、スマホを使い過ぎた影響は「一時的」だということもわかっていて。
改善策としては、
- スマホを触らない時間を作る
- スマホでは決めた1つのタスク以外やらない
これらの対策をすることで、頭が悪くなるのを避けることが出来る。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にしてみてください。