物事が続かない人にゼッタイに知ってほしい”習慣の二重法則”とは

今回はタイトルにある通り。

「物事が続かない」「継続するのが苦手」ということに関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

先に結論から伝えておくと、「継続できない」や「物事が続かない」というのは、その人の問題ではなく、自然とモチベーションが低下する人間の機能が原因となっている可能性が高く。

そのことを習慣の二重法則と呼んだりしています。

逆に言えば、習慣の二重法則や概念を知っておけば、続けることや継続することというのは容易くなる可能性が出てくるので、知っておいて損はないことだと思います。

習慣の二重法則とは。

ではまずさっそく、習慣の二重法則の根拠となる面白い研究を紹介しておくと。

これはミシガン州立大学が発表した論文が元になっていて。

この論文で行われた研究というのが、被験者を集めて、習慣化が行われる「行動」に対してどういった「感情」を抱いているのかを調査していったものでした。

被験者には継続したい事柄を行ってもらい、その都度「日記」にその時の寛恕をつづっていてもらい、どういった気持ちの変化が現れるのかを観察していったんですね。

行った行動に対しては、主に2つに分けられていて。

  1. 辛い習慣
  2. 楽しい習慣

おおよそこの2つに分けられていきます。

例えば、ダイエットなどをするために運動を習慣づけるだとか、健康的な食事を心がけるといったものは「辛い習慣」となり、逆にスキルがどんどんと上達するものなどを習慣づけるときは「楽しい習慣」となっていきました。

当初「辛いこと」を継続する際に被験者は「大変」だとか、「辛い」という風にネガティブな感情を日記に書いていました。

また一方で「楽しいこと」を継続する際に被験者は「感動」に対する感情を日記に書いていることが判明しました。

ただここからが面白くて。

ある程度習慣化されてきたその行動に対して、日数が経過していくと「辛いこと」に対しても、「楽しいこと」に関しても、そもそもの「感情」を感じなくなっていることが判明しました。

要するに、行うことが当たり前になる=習慣化された時には、「何も感じなくなる」といった感情の変化がみられたわけでした。

それもそうですよね。

歯ブラシをするときに「楽しい!!!」って感じる人はいないと思いますし、逆に「なんで俺は歯ブラシなんてしなくちゃいけないんだ」と感じる人もいないと思います。

要は「やるのが当たり前」になったときには、ネガティブな感情もポジティブ感情も失われていく、ということなんですね。

これがいわゆる「習慣の二重法則」と呼ばれるものなんですね。

物事が続かない大きな理由

そしてここで重要になってくるのは、毎日の歯ブラシのように、もうやるのが当たり前となった「習慣化」された行動というのは、「脳がセーブ」をかけていく状態となります。

脳がセーブをかけるからこそ、行うことに対して「正負のどちらの感情も抱かない」というようになっていくわけです。

この状態になると同時に「モチベーション」というものが低下することもわかっています。

要するに、「物事が続かない」「継続できない」というのは、習慣の二重法則が原因となり、モチベーションが低下することによって引き起こっている可能性が高い、ということが言えるわけですね。

ただ大切なのは、モチベーションが低下するから「やめていい」というものではなく、「何も考えずにできている」というのが、習慣化の最も重要なファクターです。

行動を自動化する習慣化テクニックの最終奥義を泣く泣くご紹介。
今回はタイトルにある通り。「習慣化」に関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。習慣においての最終奥義の定義いつもなら先に結論から伝え、その根拠を伝えていく流れで記事を書いていますが、今回は少しテイストを変えて「習慣に...

上記記事で詳しく解説していますが、「習慣化の最終奥義、最終地点」というのは、何も考えずに行っていることになるわけです。

逆に裏を返すと、「習慣の二重法則に陥り、モチベーションが低下する時を乗り越えられれば、習慣化として一生モノに定着する」ということが言えるわけですね。

毎日「歯ブラシをする」ということを例にとって考えてみるとわかりやすくって。

最初は「毎日歯ブラシするのめんどくさいな」という負の感情を抱いていたと思います。

しかし、毎日歯ブラシを続けていると内に、徐々に当たり前になっていく。

物心つく前だから覚えてない人も多いと思いますが、そのあたりから習慣の二重法則が引き起こり「歯ブラシのモチベーションが低下する瞬間」を経験しているはずです。

しかしそのモチベーションが低下したときを乗り越え、継続してきたからこそ、「毎日歯を磨くのが当たり前」という習慣を手にしたわけです。

つまり何が言いたいのかというと、「感情を失い、モチベーションが低下してきたときに、もう一歩進むことによって「一生モノの習慣」が手に入る」ということなんですね。

これを知っているのと知らないのとでは大きな違いで。

継続できない人や続かない人というのは、「あと一歩」のところで取りこぼしている可能性が高いんですね。

だからこそ「知っておいて損はない」と冒頭に伝えたわけです。

さらに言えば、「モチベーションが低下したとき」に適切な対処法をしらないことが挫折して続かなくなってしまう大きな原因といえるわけです。

習慣の二重法則からモチベーションが低下したときの対処法

ではいったいどうしたら「習慣の二重法則」を乗り越えることが出来るのか。

これは一言でいえば「工夫」です。

人間が誘惑に打ち勝つ唯一の瞬間とは。知っておいて損はないこの法則。
今回はタイトルにある通り。「誘惑に打ち勝つ瞬間」に関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。先に結論から伝えておくと、僕ら人間が誘惑に打ち勝つ瞬間というのは「好奇心」が働いたときで、誘惑に打ち勝つ割合がおよそ70%も高...

上記記事で詳しく解説していますが、ウィスコンシン大学が面白い研究を行っていて。

簡単に結論部分だけをピックアップすると「人間の誘惑に勝るものは好奇心である」ということをある研究によって証明しています。

詳しく知りたい方は上記記事で見てみてほしいのですが、人の「好奇心」という欲求はかなり強く作用することが分かっていて、「誘惑」よりも強いことが分かっています。

つまりモチベーションが低下したときに「好奇心」をくすぐり活性化させることで、習慣の二重法則を乗り越えることが出来る、ということなんですね。

それが具体的には「工夫」を凝らす、ということ。

例えば、ダイエットに関して例を挙げると。

「どうやったら、もっと楽に体重を減らせるか」というように、創意工夫を余儀なくされると工夫をせざるを得なくなります。

そしてこの創意工夫を行うことによって、「楽ができる」というモチベーションに変わり、「好奇心」が刺激されます。

楽をする、と聞くとあまり効果がなくなるような感じがしたり、道徳的にアウトな感じがしますが、それは全くの勘違いで。

「頭を使い工夫をする=楽をする」ということになるので、努力をした結果楽が出来ている、という状態なわけですね。

そのうえ「工夫をする」ことによって好奇心が刺激されるため、誘惑に打ち勝つことが出来るようになり、かつモチベーションの回復にもつながるわけです。

詳しいことは先ほど紹介した記事の中で解説していますが、「続かなくなってきた」と感じた時にはぜひ「工夫」をするようにしてみてください。

実際にやってみた結果

んでね。

このミシガン州立大学が行った研究を知ってから、だいぶ時間が経ちました。

その中で、僕自身もいろいろと自分を経験台にして試していく中で、わかってきたことも多かったので、その実体験を伝えていこうと思います。

ブログを書くこと

正直このブログはもうはじめてから5年ぐらいたっているんですよね。

そうなると当然飽きもきたし、モチベーションが低下するときもあった。

そんな中で習慣の二重法則を知り、工夫を凝らすことの重要性を知るわけですが、僕が行っていた工夫というのが「スマホで更新する」という形です。

正直パソコンから更新した方が速いし、いろいろと便利です。

でも、僕の中で「すべての仕事をスマホの中に」っていう感覚があって、どうしてもブログ更新をスマホ上でやりたかったんですよね。

んで調べていくと、ワードプレスアプリがあることを知ります。

このワードプレスっていうのは、このブログの設計図みたいなもんで、ワードプレスを利用してブログを作っているんですね。

工夫を凝らして突破する

で。

スマホでも利用できるワードプレスアプリをダウンロードしてスマホから更新するように工夫してみました。

やってみると、やっぱりパソコンとは仕様が違うし、慣れないことも多い。

だけど、歩きながら書く内容を考えて、公園でベンチに座りながら更新もできる。

正直パソコンの場合は、公園で座りながらキーボードを打つっていうのは難しいし、そもそも僕はカバンさえ持ち歩きたくない派なので、パソコンの持ち運びすら億劫だったんですよね。

だから、手ぶらで散歩しながら、書きたいときに書けるっていうのは、めちゃくちゃ重宝していたんですよね。

もちろんスマホでのタイピングの遅さっていう課題は残っているんですが、今までとは違うやり方ということで、新しい刺激があってモチベーションも上がった感じがあるんですよね。

検証結果=二重法則は工夫で突破できる

とすると、やっぱりモチベーションとかやる気が落ちる二重法則のタイミングで、創意工夫を入れて好奇心を刺激するっていうのは、ある程度の効果があるなっていう風には思いましたね。

さらに付け加えるとすると、「自分が本当に欲していること」に対しての工夫にフォーカスすすると、かなり効果が上がってくると思います。

僕でいえば「スマホでブログ更新」っていうのは、自分が本当にしたいことであり、そのための工夫なので、全然苦じゃなく、好奇心がドンドン刺激された。

だから、より習慣の二重法則を突破できたんだと思います。

なので僕的な結論としては、本当に欲していることへの創意工夫をすると、モチベーションは回復するんじゃないかなって思いましたね。

まとめ

少し長くなったので、最後にまとめておくと。

継続できない人の大きな原因は習慣の二重法則によりモチベーションの低下が影響している可能性が高い。

習慣の二重法則とは、習慣が定着してくるにつれ、楽しいや辛いといった感情を感じなくなることを指す。

感情を感じなくなる原因は行動になれてきたことにより、脳がセーブをかけているとされている。

習慣の二重法則では感情が動かなくなっていくため、モチベーションの低下が引き起こりやすい。

ただ一方で「飽き」を感じたその時は「習慣化まであと一歩」である可能性が高い。

だからこそ、創意工夫を凝らすことで好奇心を刺激してあげ、習慣の二重法則を乗り越えることが重要。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考にどうぞ。