22人のノーベル賞受賞者が愛用してたアイデアの生み出し方とは。

今回はタイトルにある通り。

「アイデアの生み出し方」に関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

この方法は、タイトルでも書きましたが、ノーベル賞を受賞している人が数多く実践している方法で。

しかもそれは僕らのような一般人であっても有効に使うことが出来る、かなり簡単なものでした。

だからノーベル賞を取るような天才たちが、だれもまねできないような方法をもってアイデアを生み出したり、考えたりしているのではなく、天才が「誰でもできるようなことをうまく活用」して取得したのがノーベル賞だとも言えるんですよね。

この「発想術」というのを先に結論から伝えておくと、「ヤヌス的思考」というものを多くのノーベル賞受賞者は活用していることが分かっています。

ノーベル賞受賞者がアイデアを思いつく際に共通して行っていたこととは。

では一体ヤヌス的思考とは一体何か。

そしてヤヌス的思考が、なぜアイデアをより多く、質の高いものを生み出してくれるのか。

その根拠から解説していくと。

これはいつも紹介している論文などとは少し違うのですが、精神科医であるアルバートローゼンバーグ博士が22人のノーベル賞受賞者を対象にしたインタビューで明らかになったことで。

22人のノーベル賞受賞者に対して「どのような場面でクリエイティブな発想を思いつきますか?」ということを質問していきました。

このノーベル賞受賞者のジャンルは化学や物理学、生理学、薬学といった多岐にわたっていますが、それぞれの人たちにインタビューしていったわけでした。

その結果、かなり多くのノーベル賞受賞者が「ヤヌス的思考」を活用している際に、多くのクリエイティブな発想を思いつく、という共通点を見出しました。

当然「22人」というサンプル数は、他の論文や研究に指定は少ないと感じますが、そもそも「ノーベル賞受賞者」というのは世界にそう多くないですし、絶対数のサンプルが少ないので、割合的には致し方のないことです。

だから、もし仮にその発想法がお金のかかるものであれば、損をしないようにきちんと吟味する必要がありますが、お金がかからないのなら、実践してみて自分自身でサンプルを取った方がはるかに時間を無駄にしなくて済むわけです。

ヤヌス的思考とは

そうした統計的な話はさておき。

22人のノーベル賞受賞者に共通していたヤヌス的思考というのはどういったものなのか。

そもそも「ヤヌス」というのはローマ神話の神の名前からきています。

実際に調べてみると一目瞭然ですが、ヤヌスという神は「2つの顔」を持っています。

門の守護神や始まりの神といった異名があるそうですが、大切なのは「前と後ろ」に顔を持っている神様がヤヌスという神です。

このヤヌスから「ヤヌス的思考」というものが来ているわけですが、要するに「相反する矛盾を解決する手段を考える」というのがヤヌス的思考というものになります。

一番わかりやすい例とすれば「ピカソの泣く女」が代表的で。

(見たことない人は実際に調べて画像を見ながらこの記事を見ることをお勧めします。)

よくヤヌス的思考の説明にピカソの泣く女が出てきたりしていますが、泣く女っていうのは「正面の表情」と「側面の表情」が、1枚の絵に描かれます。

いかにも「ピカソらしい絵」ですが、そもそもの発想として「正面を書いたら、横顔は書けない」と思うのが普通。

そのまた逆もしかりで「横顔を書いたら、正面は書けない」と思うのが普通です。

ただピカソは「正面から見た顔」と「横から見た顔」というのを、「同じ一枚の絵」で表現しました。

つまり、正面から見た顔と横から見た顔を一枚の絵に収める、という「相反する矛盾」を解決したわけです。

まさに「ヤヌス的思考」だと言える代表作なわけですね。

そしてこのヤヌス的思考をノーベル賞受賞者が多く愛用して取り入れていたわけでした。

日常生活でヤヌス的思考を活用するには

では最後に。

天才たちが愛用していたヤヌス的思考をどうやって僕らの日常生活に落とし込んでいけばいいのか。

ヤヌス的思考というのは理解していしまえば、そこまで難しいものじゃありません。

習慣に落とし込んだりアイデアを形にするのは難しいですが、考え方という点ではだれでもマネできるわけです。

要は「考え方の視点を変える」ことがアイデアを生み出すためには大切で、その「視点を変える」という方法にヤヌス的思考を組み込めばいい、ということになるわけですね。

具体的には「ダイエット」なんかにも応用が可能です。

おいしいものを食べたいけど、体重を落としたい。

これは一見すると「矛盾する行為」ですが、まさにヤヌス的思考の始まりです。

これを無理と考えるのではなく、「食べながら痩せられる方法はないか?」と考えることが重要で。

そうなると「一気にカロリーを落とせる運動法は?」という風に視点が切り替わりますし、「食べても太らない食べ物は?」という見方をすることもできる。

そうすれば、カロリーがほとんどない大豆で作られたハンバーガーやケーキを食べるという考えをするかもしれないし、カロリーを劇的に消費するHIITという運動法を知るかもしれない。

老化を防ぎ細胞レベルで若返る本当に効果のあるアンチエイジング法はこれ。
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こうしたダイエット法や運動法もあることを知るきっかけになるし、何より「頭を使う」必要が出てきます。

また、「働きたくないけど、お金は欲しい」ということにもヤヌス的思考は考えられるし、応用が可能です。

お金を得るには働くしかないわけですが、働かないがお金を得る方法はないか?と考えるのはまさにヤヌス的思考です。

働かずにお金を得るにはどうすればいい?

そう考えることによって、「自分ではなくお金に働いてもらえばいい」という投資の発想や、「インターネットでオウンドメディアに24時間働いてもらえば自分は働かなくていい」という発想にもつながるかもしれない。

こうして活用していくのがヤヌス的思考になるわけですね。

ポイントは

  1. 一見すると相反するというものに注目する
  2. 両者を成り立たせる方法を考える

この2つのステップがヤヌス的思考には重要なポイントで、この2つのステップを踏めば、実際にノーベル賞受賞者が活用している発想術を僕らの日常で活用することが可能だ、ということになるわけですね。

まとめ

少し長くなったので、最後にまとめておくと。

ノーベル賞受賞者が活用している発想術は「ヤヌス的思考」。

ヤヌスというのはローマ神話の神で、対面となる2つの顔をを持つ神様。

そしてヤヌス的思考というのは「相反する矛盾を解決する方法を考える思考法」のことを指す。

ノーベル賞受賞者は、このヤヌス的思考法を活用し一見すると不可能だと思えることを、解決に導きノーベル賞を受賞していたことが分かる。

そして僕らの日常にもこのヤヌス的思考を応用することは可能で、ダイエットしたいが食べ物は食べたいや働きたくないがお金は欲しいといった、

  1. 一見すると相反するというものに注目する
  2. 両者を成り立たせる方法を考える

この2つのポイントを持って考えることが、ヤヌス的思考をするヒントになる。

まとめるとこんな感じですね。

ぜひ参考どうぞ。