今回はタイトルにある通り。
書籍「結果を出し続ける人が夜やること」を読んだので、まだ読んでいない人のためにざっくりと分かりやすく要約していきながら、その感想をレビューしていこうと思います。
まあ結論から言えば、あんまりお勧めはしないですね。
タイトルからざっと買ってしまったわけですが、あんまり科学的根拠はなく。
結構路線的に自己啓発的な要素が強い本だと個人的には感じたので、「夜の習慣が大事」ということでは共感しますが、書籍という意味ではあんまりお勧めはしないですね。
本書の内容を要約
「おすすめはしない」といっても、やはりきちんと内容を知っていないと否定も肯定もできないので、わかりやすく本に書かれている内容を要約しておくと。
書籍のタイトルにもありますが、「夜やること」が何種類も描かれています。
「一流の人が夜やること」ですから、その「夜の寝る前の習慣は何か?」ということが、本書のメインディッシュということになる。
帰宅したら一言声を変える
まず1つ目に挙げられるのが、「帰ってきたらただいまと声をかける」ということ。
これは自分に対してでもいいし、家族に対してでもいいとされていますが、とかく声を出して「ただいま」ということを推奨しています。
これはただいまということによって、仕事における「オンとオフ」とを切り替えるためであり、オフを意識することによって、逆にオンのスイッチも入れられるようになる、と本書では語られていて。
そのスイッチが「ただいま」だということですね。
決断の振り返り
続いて「決断の振り返り」。
これはモチベーションというのは、何か決めた時がピークに高く、それ以降下がっていくため、決断をしたのなら「どう行動したのか?」ということを振り返る時間を夜に取る、ということを言っています。
リセットする
これはうまくいかなかったときに、感情をリセットするために「何がいけなかったのか?」と考え、改善策を考えることが重要で。
その改善策を考えることで、「次につなげる」ことができるので、感情をリセットすることにつながる、として推奨している夜の行動の1つです。
自分を接待する
これは要するに「ご褒美」を意味していて。
自分に対して接待をするように、おいしいご飯を食べたり、ゆっくりお風呂に入ったり、ベランダでお酒を飲みながら夜空を見上げてみたり。
そういったご褒美を指しています。
次の日のシュミレーションをする
これは次の日の仕事を事前に頭の中でシュミレーションすることを指していて。
事前にシュミレーションしておくことによって、そこで立ちはだかる障壁やうまくいかなそうなことなど、あらゆることに対応できるため、前日の夜にシュミレーションをしておくことがいいと描かれます。
未来への投資
そして未来の自分への投資。
これは見てわかる通り、自分への投資時間に当てましょうということ。
具体的に書かれるのは、理想とする未来への自分をステップ化して具体的なアクションに落とし込むこと。
そして、自分への可能性を探すために、気になることやあえて興味のない分野などの書籍などを読むこと。
アイデアの引き出しを増やすことなど。
様々なアプローチをもとに未来の自分に対して投資をする時間に充てることが描かれます。
メモを用意する
次がベットの横などにメモを用意すること。
本書ではおめざメモとして紹介されていますが、要するに寝起きなど頭がすっきりしている状態で思いついたアイデアなどを書き留めておくために、メモを用意して置き、すぐかけるようにしておく、というもの。
「結果を出し続ける人が夜やること」を読んだ感想レビュー
ってな感じで、ほんとザックリではありますが、「結果を出し続ける人が夜やること」に描かれる「超一流の人が夜にやっている習慣」をまとめて要約してみました。
当然本書の中では、このほかにも夜にやるべき習慣がいろいろ描かれるので、ここまでの内容で気になるシーンがあれば、手に取ってみるといいんじゃないかなと思います。
ただ個人的には、僕がここまでまとめてきた内容で十分で。
買って手に取る必要はないかなと思います。
冒頭で伝えた通り、あんまりお勧めはしないです。
また、内容を知らなければ否定も肯定もできないと冒頭で伝えたので、あえて内容をまとめて要約してきました。
これを踏まえて「なぜ個人的にあまりお勧めしないか」というところをベースに感想を伝えていこうと思いますが。
まず1つ目にベースとなるサンプル数が少なすぎる。
あくまで個人的な感想である方法論だ、というところが挙げられます。
これで結果を出して「超一流となった」ことを否定するつもりはありませんが、それはあくまでサンプル1の人が成功したケース。
それを適応して、多くの人が成功できるか?とは全く別の話です。
(当然「何もしていない人」からすれば、「やった方がいい」ことに違いはありませんが)
「成功者の習慣」として100人に共通するを抜粋した「夜やるべきこと」なら、参考になるかと思いますが、そうではない。
まずオススメできないポイントは「あくまで個人的な感想」から抜け出せていないところにあります。
まあここら辺が、結構この本が「自己啓発より」だと感じた部分ですね。
じゃあどういったのが適切なのか?っていうところでいうと、例えばハーバード大学の研究なんかは、かなり客観的でありそのうえで統計的な信頼度も高いものがあります。
上記の記事で詳しく解説していますが、売り上げ1兆円以上を誇る27人のCEOを 集めて、15分間隔でスケジュールを追っていき、計12年間に及ぶ調査をしています。
この調査から「成功する人の習慣と共通することは何か?」ということを導いているわけですが、「一人の人の成功談」と「売り上げ1兆円以上を誇る27人のCEOを 集めて、15分間隔でスケジュールを追っていき、計12年間に及ぶ調査」とでどちらが信ぴょう性が高いか?は明白な話。
僕的にはやはり自己啓発色が強いと感じざるを得なかったですね。
あと2つ目は「実践ベースに落とし込みづらい」ということ。
まあこれは読むほうの力量にも関することなので、一概には言えませんが、こうした「ノウハウの羅列本」によくあるのが、「いろいろな方法が紹介されていたが、どれから実践していけばいいのか?」となってしまうのが性で。
いわゆるノウハウコレクターとなってしまう人が多発する系の本です。
上記で上げた「夜やるべきこと」もかなり多くあり、おそらく本を閉じたその瞬間からもう頭から抜け落ちているでしょう。
そこがネックとなるケースだと思いますし、もう1つ言っておくと、よく見てみると「当たり前の概念」が多く出てきています。
「当たり前のことを当たり前にやるのが一流」とされてしまうと、それ以上に話は進みませんが、「未来への投資」だとか「今日の決断と反省」なんかはごく当たり前の話です。
これの何が問題化っていうと「そうか!」というひらめきがなく「知っていること」として頭の中に入ってしまうと、インパクトが薄くなるので、「習慣にしよう」というモチベーションにつながらない。
知っているからやらないという循環に入るケースが、こういった本では多々あり「新発見などのひらめき」がセットになっていないから、あまり意識につながらないんですね。
そういった点でも、少し残念な本ではありました。
ただ少し肩を持つとしたら、サンプル数が少ないといっても「効果がまったくない」ということではありません。
本書にもあった「オンとオフのリセット」は、脳の交感神経と副交感神経をスイッチし、リラックス状態にするので、睡眠の質が高まる、ということが分かっていますし。
次の日のシュミレーションをしておくことも同様に効果的です。
また「決断と反省」に関しても、知的労働者は特に「成長」が見えないため、モチベーションを継続させづらいことが分かっています。
逆に、都度その人の活動を見返し反省することで、「成長」を感じられるため、モチベーションにつながることもわかっています。
なので、一概に「すべてがダメ」ということではありません。
別にこの本を紹介してくれといわれているわけでもないので、肩を持つ必要はありませんが、そこは安心していいのかなと思いますね。
要するに、効率的ではないが、一定の効果はある。
なので、それ以上にいい本はあるし、それ以上にやっておいた方がいい夜の習慣もあります。
というのがこの本を読んだ感想でした。
ぜひ参考にどうぞ。