今回はタイトルにある通り。
「好きを仕事にしてはいけない理由」とその解決策に関して、面白いことを知ったのでシェアしておこうと思います。
その好きを仕事にしない解決策っていうの、「得意を仕事にする」ということ。
これも当然よく言われることですが、エビデンスが他の方とは違っていて。
科学的な根拠が混じっての「得意を仕事に」ということなので、気になる方は見てみてください。
根拠
これはペンシルベニア大学が書いた論文が元になっていて。
好きを仕事にするよりも、得意を仕事にしたほうがいい、ということを結論づけています。
というのも、好きを仕事にするのと得意を仕事にするのとでは、圧倒的に違う部分が「結果ベース」のところ。
好きは得意とは違い、結果を出すスピードというのが、どうしても遅くなってしまいがちです。
そしてこれに対してペンシルベニア大学は「仕事に対するモチベーション」として大きく関わってくるのが「達成感」だとしています。
この達成感を感じることが、僕らが仕事を取り組む上でこの上ないモチベーションとなり、好きな仕事よりも得意な仕事の方が「結果を出し達成する」ということに関して、好きなことを仕事にするより、より早く達成することができるわけです。
また例えば。
こちらの記事なんかで取り上げている論文では、ハーバード大学のテレサアマービル教授が「やる気」に関して「小さな成長」を感じることが物事を継続させることで重要だと伝えています。
「自分に合う仕事の選び方!幸せの基準は「複雑さ」があるかどうかって話がオモロイ。」
またこのインディアナ大学の論文では、仕事に対して幸福度を感じている人は、総じて「複雑さ」を用いた仕事を行なっているということがわかっています。
もし仮に好きを仕事にした場合、複雑さを兼ね備えることは少なく、むしろ得意なことの方が「複雑な処理」がしやすいため、仕事においても幸福になりやすいと考察することができるわけです。
4つのポイント
要するに、僕ら人間がやる気やモチベーションを仕事に対して感じる時というのは、以下の4つが必要になってきて、この4つを感じられると仕事に対してのモチベーションにつながっていく。
その4つのポイントがこれ。
- 達成感
- 自らの成長
- 進んでいる感覚
- 複雑さ
好きを仕事にすると、結果が出たりするのに、ある程度の時間を要することがあります。
それよりも得意を仕事に対したほうが、達成感を感じられる可能性が高まる。
また、好きなことを仕事にしたとしても、そのことと「物事の達成感」というのはまた別の話で、好きを仕事にしても達成感につながらないことだって十分あるわけです。
そして「進んでいる感覚」や「自らの成長」こそが、モチベーションの原動力になることが、ハーバード大学の研究からもわかっている通りで。
得意なことの方が、自分が成長している感覚や進んでいる自覚を覚えやすい。
その上で複雑さを兼ね備えたタスクも処理できるため、仕事に対して「満足感」を感じられるため、得意を仕事にしたほうがいいとペンシルベニア大学では伝えているわけです。
得意を見つける方法
では。得意なことを見つけるには。
ほとんどの人は好きと得意は異なり、違うものだということは周知の事実かと思います。
その上で、自分一人でもあっても好きなことは見つけられるかもしれませんが、得意なこととなるとやっぱり一人では見つけづらいのも事実。
だからこそ、「客観的」に自分を見てくれる人に聞くことが、一番シンプルで簡単に「得意なこと」を見つける方法だとしています。
だから、親しい友人や同僚、家族なんかから「俺が得意なことってなんだと思う?」と聞いてみるのが、自分が得意とすることを見つける方法かと思います。
当然一人だとやっぱり客観性がなかったりするので、5〜10人ぐらいを目処に聞いてみると得意なことが見つかりやすいかと思います。
そのほかにも考えられるのは、今までの人生を思い返してみて、「結果が出たこと」にフォーカスしてみると、得意なことが見つかるかもしれません。
よく「好きを仕事に」を見つける場合「小さい時に夢中になったこと」を思い出すといい、と言われますが、その逆で。
「夢中になったこと」ではなく、結果ベースで「結果が出たこと」にフォーカスをすることで、得意なことを見つける目安になりやすくなるということ。
好きではなかったけど、弁論大会で優秀賞をもらった。だとか。
好きではなかったけど、絵のコンクールで賞をもらった。だとか。
こう考えていくと、「弁論」や「絵」という好きなことではなく、得意なことを見つけやすくなるわけですから「結果ベース」で昔を振り返ってみるのも1つの手ですね。
まとめ
自分が好きなこと。
これを仕事にするのが大切なのではなく、
- 達成感
- 自らの成長
- 進んでいる感覚
- 複雑さ
この4つをコンスタントに見つけられる仕事が、「自分にあった仕事」である、ということが言えるわけですね。
逆にこの4つから逆算して考えると、天職に見つかるかもしれませんね。