今日はタイトルにある通り。
嘘みたいな本当の話で、「記憶力を高める方法」に関して面白いことを知ったので、それシェアしておこうと思います。
これからこの根拠をお伝えしますが、具体的に言えば「記憶力全米チャンピオン」の方が実践している方法で、なおかつ記憶力チャンピオンクラスの方17人と全くトレーニングをしていなかった一般人とが同じ記憶力スコアを出した方法で。
鍛える前と鍛えた後とでは2倍ほど記憶力良くなっていたことが判明している方法です。
その記憶力のトレーニング方法っていうのが「LOCI」という方法。
やり方
まずは根拠を伝える前に、記憶力を鍛えるLOCIのやり方を伝えておいた方がいいかな。
このLOCIのやり方は、まず自分自身が絶対に忘れないであろう場所を思い出します。
それは通勤途中の道でもいいし、自分の家でもいいし、近所の公園でもいいし、よく行くスーパーでもなんでも構いません。
その場所を思い出したら、「覚えたいこと」をその場所に配置していきます。
例えば僕の場合。
このLOCIっていうのを知った時に、その瞬間やったのは僕自身の部屋を思い出して、そのドアを開けると、正面の壁には「LOCI」という文字が書いてあります。
そこに矢印が書いてあって、机の上電球の下あたりの壁に「場所を思い浮かべる」という風に書いてあり、上の矢印が出ています。
そして上を見てみると、寝るときによく見る天井に「覚えたいことを場所に配置する」という風に書かれています。
要するに、
- なじみの場所を思い浮かべる
- 覚えたいことを思い浮かべた場所へ配置する
これがLOCIと呼ばれる方法で、全米記憶力チャンピオンの人たちが記憶する際に使っている記憶力を鍛えるトレーニングだそうです。
(実際に記憶する際も使っています。)
そして上記のたとえが、LOCIのやり方の一例で、簡単に言えば「未知と既知」とをつなげる方法に近いかと思います。
既に知っていることは、記憶深くに刻まれている光景やシーンです。
そこに知らないことや覚えたいことを配置しておき、知っていることに知らないことを結びつけることで、より記憶することができるというのが、このLOCIというもの。
さらに面白いのが、このLOCIというのが「単なる記憶術」だと思いきや、脳の活性化まで見られ「全体の記憶力の向上」にもつながる脳トレだったということ。
この効果こそが、冒頭で伝えた「記憶力チャンピオンクラスの方17人と全くトレーニングをしていなかった一般人とが同じ記憶力スコアを出した」ということに繋がるんですね。
根拠
このLOCIに関する効果を検証したのが、スタンフォード大学のマイケル教授とウィリアム教授が出した論文が元になっていて。
この論文では、17人の記憶力選手権に出場した記憶力のすごい方と、何もトレーニングなどをしていない一般人51人を3つのグループに分けます。
- LOCIを1日30分したグループ
- ワーキングメモリーを1日30分鍛えたグループ
- 何もしなかったグループ
効果の違いをはかるためこの3つに分け、約6週間後に記憶力テストとスキャンし脳の状態を観察しました。
すると、LOCIを1日30分した「何のトレーニングも積んでいなかった人たち」が、選手権出場した記憶力がすごい人と、記憶力テストの成績がほとんど同じになったことが判明しました。
さらにLOCIをする6週間前と6週間ごとを比べると、記憶力の違いは約2倍ほど差があることも判明しました。
要するに、1ヶ月半LOCIという脳トレをすることによって、記憶力が2倍向上し、トレーニングを積んで、記憶力選手権に出るような人たちと遜色ないテスト結果を残せるようになった、ということがこの研究によって判明したのでした。
さらにこの記憶トレーニングは、「記憶したいこと」だけに限らず、日常生活においてほぼ全ての物事に対する「記憶力」が向上したことが確認されました。
理由
さらにスタンフォード大学のマイケル教授とウィリアム教授は、先ほど前出した通り「脳のスキャン」を行いチェックしたわけですが、そのスキャンによってLOCIしている人たちは「デフォルトモードネットワーク」という部分の脳が活性化していることがわかったそうです。
このデフォルトモードネットワークというのは、いわゆる「ボーッと」している時に活性化する脳の部分で、1つの物事を集中している時よりも広範囲の脳が活性化しているとされています。
一般的には「集中」している時の方が、脳は活性化して働いており、「ボーッと」している時は脳が休んでいる時と認識されがちですが、実は真逆で。
「悩みを解決するには、何も考えずボーッとすることが科学的に正しい解消法だと判明w」
この記事でも紹介しているワシントン大学の研究においても「ボーッと」している時こそ、脳が活性化し、様々な角度から物事を考えられるため「アイデア」が生まれ、悩みが解決する、という風に結論づけています。
あと天才たちが、世界を変えるようなアイデアを生み出す瞬間は「シャワー中」という風に言われ、どちらにしても「何も脳が働いていないと思っている時」にふとアイデアが浮かんでくることが言われています。
これはまさしくデフォルトモードネットワークが活性化しているからで、ボーッとしている分「1つの物事」ではなく「様々な物事」を同時多発的に考えているため、「1つの物事を考えている時よりも脳は働いている」ということが言えるわけです。
このデフォルトモードネットワークがより活性化されていたため、様々な脳の活性化が見られることから、特定のことをより覚えることができたり、ほぼ全てのことにおいて記憶力が高まっていたという風に言われています。
応用方法
このLOCIですが、実際にやってみて結構思い出せることが多いなっていう風に感じます。
やっぱり自宅や近くの公園など、もう知り尽くした場所に「覚えたいこと」が入ってくるので、「部屋の角に置いた英単語ってなんだっけ?」ってヒントがすぐ出てくるんですね。
これって「ど忘れに効く!科学的に正しい物事を思い出すシンプルな方法!」
この記事にも書いた「カテゴリークラスターリコール」も応用することができてるなって自然と感じました。
このカテゴリークラスターリコールっていうのは「カテゴリーごとに思い出す」というテクニックで、この方法を使って思い出した結果、思い出す力が上がったというものなんですね。
つまりカテゴリーっていうのが「部屋のどこに置いたか?」っていうヒントになっていき、自然とカテゴリークラスターリコールを応用できているってことなんですよね。
そりゃ効果があるわ、と。
その証拠に、1つ僕の例を出しておくと。
先日「KAT」っていう酵素を調べてたんですね。
何度か「あれ?あの酵素の名前なんだっけ?」ってなっててあんまり覚えられなかったんですね。
(普段酵素の種類を覚えることなんてないし。)
んで。
普通にネットで「KAT」って調べてみると、普通に「KAT-TUN」がグーグルでヒットして、「クスっ」って笑っちゃいました。
でもKAT-TUNは知っているジャニーズグループだったため、その日から「あれ?あの酵素の名前なんだっけ?」ってなった時に「確かKAT-TUNと関係があったんだよな、、、、あ!そうだ!カトゥーンの頭文字3文字のKATだ!」ってすぐ思い出せるようになったんですね。
これがLOCIにもつながる「未知と既知」とをつなげることですし、カトゥーンから連想し思い出すというのはカテゴリークラスターリコールにも通ずる方法です。
このLOCIはこれらの方法のいいところをリミックスしているので、ぜひ記憶力を鍛えたい人は取り入れてみるといいんじゃないかなと思います。
まとめ
LOCIのやり方
- なじみの場所を思い出す
- 覚えたいことを馴染みの場所に配置していく
たったこれだけ。
ぜひ脳トレにも、記憶術にも使ってみてほしいなと思います。
僕は今日から速攻取り入れますね。