ゼロ秒思考は科学的に正しいのか。その答えがこちら。

今回はタイトルにある通り。

「ゼロ秒思考」に関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。

ゼロ秒思考って結構前に流行りましたよね。

書店でも結構見ましたし、ビジネス書としては結構売り上げていたと思います。

そんな一時期のムーブメントとなった「ゼロ秒思考」いわゆる「考えずに動け」というような考え方ですが、これって実際に科学的に正しいのかを知ったのでそれを解説していこうと思います。

先に結論から伝えておくと、ゼロ秒思考は「正しい」というのが科学のアンサーで、スピーディーに物事を考えることは、実際のエネルギーと創造性を産むことが分かっています。

なので、ぜひゼロ秒思考というのは取り入れたい思考法だったりします。

根拠

ではさっそく。

ゼロ秒思考が正しいと言えるその根拠から解説していくと。

これはプリンストン大学が行った研究がもとになっていて。

この論文では、大学生である被験者に対して「雑学」を読んでもらいました。

この雑学というのが、本当にテレビであるような雑学であったり、トリビア的な要素がある雑学だったり。

多種多様な雑学を被験者に見せていきます。

具体的には

  1. ナイル川は世界で一番長い川だ
  2. 地球のおよそ7割を海が占めている
  3. 庁の一種であるオオカバマダラはゆっくりと飛ぶが、その代わりに何百マイルも飛ぶ
  4. 地球と太陽との最大距離94452000マイルある

こういった雑学でした。

これを全被験者に見せて読んでもらうわけですが、プリンストン大学は2つのグループに分けていきます。

  • 普通のスピードで雑学を読んでもらうグループ
  • 早いスピードで雑学を読んでもらうグループ

この2つのグループに分けて、異なる読むスピードで雑学を読んでもらいます。

その上で、創造性を図るテストを行い、被験者のメンタル状態や脳機能に対してどういった違いが表れるのかを検証していきました。

その結果はかなり面白いもので。

まずこの記事のタイトルにもある通り、「速いスピード」で雑学を読んだグループのほうが、普通のスピードで読んだグループに比べ「想像力が高い」ということが判明しています。

その上で面白いのは、速いスピードで読んだグループのほうが「幸福度が高く、活動的である」ということも判明したんですね。

つまり、早くスピーディーに施行することによって、想像力が上がり、幸福度も高くなり、その上で行動力も上がる、ということがプリンストン大学の研究により判明したのでした。

これはつまるところ「ゼロ秒思考」に近いものがあり、ゼロ秒思考という思考法が科学的にも正しい、ということが証明されたことを意味しているわけです。

なぜ早く思考することが良い影響を与えたのか

では次に。

なぜ早く雑学を読んだグループは、想像力が高まり、幸福度や行動力も上がったのか。

この理由に関して、厳密にはまだ解明されていませんが、研究者はこのようにコメントしています。

「スピーディーに思考すると、脳の快楽系であるドーパミンを活性化する。また思考が早くなったせいで、素早く行動しなければと思考するようになり、エネルギーが増加したのではないか。」

このようにコメントしています。

また早く雑学を読んだグループが、創造性を高めた理由としてもう一つ理由として挙げているのが、「原始時代の生き方に影響している」ということも研究者は同時にコメントしていて。

これは要するに、僕らホモサピエンスの祖先が、自然界を生き抜いていく際に、培ったものだということが考えらえています。

例えば、サバンナで生きているとき。

目の前にいきなりライオンやトラなどの肉食動物が現れるかもしれない。

そういった状況の時には、素早く考え、素早く行動しなければいけない。

このすぐに考えすぐに対処する、というのは僕らホモサピエンスの祖先が生きぬくために身に着けた能力であり、この時に培われた力が「素早く思考することで想像力を高める」ということにつながっているのではないか、とも感がられています。

いづれにせよ原因ははっきりしていませんが、素早く思考することによって

  • 行動力
  • 想像力
  • 幸福度

これらが高まることが分かっているので、なるべく素早く思考することを日常生活にも取り入れていった方がいい、ということに間違いはなさそうです。

応用方法:制限を設ける

では最後に。

どうやってこのプリンストン大学の研究を応用していけばいいのか。

実際の研究にある通り「スピーディーに読む」ということを例にとっても、「読書」という方法であれば、役に立つかもしれませんが、なかなか日常生活で応用は難しかったりします。

そこで応用方法として良いやり方は「制限を設ける」という方法。

例えば、「30分の間にやりたいことを書き出す」というように、あえて制限を設けることで、素早くこなすことを自らに課します。

そうすることによって、なるべく早く考え思考しなければいけないので、想像力が活性化され、良いアイデアが出る可能性が出てきます。

そうして創造性が高まり、脳の快楽系へとドーパミンが放出されれば、エネルギーがあふれてくるため、行動力も高まります。

なので、制限を設けるという方法であれば、このプリンストン大学の研究を簡単に応用することが出来るわけです。

  • 会社についてから10分で今日やるタスクをすべて書き出す。
  • 転職したい業種を10分で書き出す。
  • 将来やりたいことを10分で書き出す

こうして応用することも可能だし、転職や仕事、将来のやりたいことといった様々な分野にも応用が可能です。

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上記記事でも紹介していますが、良いアイデアを生み出すだけなら、様々な方法がありますが、セットで「行動力」もついてくるのであれば、これはかなりお得。

ぜひ活用したい心理テクニックです。

まとめ

少し長くなったので、最後にまとめておくと。

ゼロ秒思考は科学的に正しいのかの結論は「正しい」

これはプリンストン大学により証明されており、早く思考することは

  • 行動力
  • 想像力
  • 幸福度

いづれをも高めることが分かっている。

原因としては詳しくは解明されていないが、素早く思考することによって脳のドーパミン系が活性化することが分かっていて、そのことにより行動力や幸福度に良い影響を与えたのではないか、ということが考えられている。

また、瞬時に考え瞬時に動くというのは、原始時代にホモサピエンスが行っていた行動だからこそ、現代にも応用が利く、という見方もされている。

さらにこの方法を現代に生かすためには「あえて制限を設けること」によって、応用が可能。

まとめるとこんな感じですね。

振り返ると「制限を設けること」によって創造性が高まるっていうのがミニマリストの研究も同じ結論になっているので、結構効果の信ぴょう性は高そうですね。

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