今回はタイトルにある通り。
頭を「からっぽ」にするレッスンを見たので、まだ読んでいない人のためにざっくりと分かりやすく要約していきながら、僕なりの感想をレビューしていこうと思います。
あらすじ
まずこの本。
見出しにもある通り、「ビルゲイツがおすすめした」とされているぐらいで、海外はもとより日本でも注目されている本で。
一言でいえば、「マインドフルネスのための本」ということになっています。
僕なりの結論を先に行ってしまうと、見出しにも書いていますが「マインドフルネスの初心者には入門書としておすすめ」というのが、僕の結論ですね。
真相は分からないですが、ビルゲイツがおすすめとしたのは、「この本」がっていうより「マインドフルネス」っていうことをお勧めした気がしたりしてます。
だからといって、この「頭をからっぽにするレッスン」がまったく価値がないかっていうとそうではなく。
実践編として、初心者からでもマインドフルネスのやり方がステップ順に描かれているので、「入門書」としてはぴったりだと思います。
マインドフルネスとは何か
じゃあ、ここから本題のほうに入っていきながら、まだ読んでいない人のためにざっくりと分かりやすく要約していこうと思いますが、先ほどから出ている「マインドフルネス」という言葉。
これ自体「いったい何のこと?」と感じている人もいるかもしれません。
見出しで「ビルゲイツが推奨」という言葉だけを抜き取って買った人もいるでしょうから。
マインドフルネスというのは、ざっくり行ってしまえば「今この瞬間に集中する」という意味で。
過去や未来、その他周りの雑念などに惑わされない、ということを意味しています。
ホリエモンが大学の卒業式にて「過去にとらわれず、未来におびえず、今を生きろ」
そんなニュアンスの言葉を学生に送りましたが、まさしくこれは「マインドフルネス」だといえますね。
マインドフルネスから得られるメリット
じゃあ、マインドフルネスを得られたらどうなるのか。
先ほどマインドフルネスとは「この瞬間に集中すること」という風に言いました。
裏を返すと、これがメリットになるんですが、人の悩みっていうのは、そのほとんどが「過去や未来」に対しての思い込みです。
例えば「将来が不安」というのは典型的な例ですが、「仕事に行きたくないけど、食べていけないから仕事に行く」というのも「未来への不安」です。
また「あの時、こうしておけばよかったぁ」という後悔も、「過去にとらわれている」ということが見て取れる。
人間の悩みの多くは、今この瞬間の悩みではなく、過去を振り返り後悔したことやまだ来ていない未来のことにおびえていることなわけです。
ただここで少し科学的な話をしてしまうと、未来に対しての心配事が起こる可能性というのは「わずか15%にも満たない」という研究があります。
上記記事で詳しく解説していますが、イエール大学の教授が行った研究で、心配事のほとんどが襲るに足らず、起こらない可能性のほうが高い、ということを示唆しています。
この研究からもわかる通り、「未来への不安」というのは、子供の時におそれていた「オバケ」に怖がるようなもので。
まだ起こっていないものにおびえたり。
はたまた戻せない過去に後悔したり。
そういったことをすることなく「今を生きる」
これをマインドフルネスを学ぶことにより、スイッチを入れるがごとく自然に行うことができるようになるわけですね。
マインドフルネスを会得する練習法
では、どうやってマインドフルネスを練習していけばいいのか。
この頭をからっぽにするレッスンのメインディッシュに入っていこうと思いますが、この本では3つのステップがあると紹介されています。
それが
- 2分間何もしない
- 2分間五感だけに集中する
- 10分間の瞑想
この3つ。
ふたを開けてみれば、すぐに実践できるものであり、なおかつマインドフルネスの基本を身に着けることができるので、僕が「初心者に入門書としてはおすすめ」という風にしたゆえんがここにあります。
1つ1つ解説していくと。
2分間何もしない
まず初めは2分間何もしないということ。
これってごく普通のことで、簡単にできると思われるかもしれませんが、慣れていない人であれば、意外に「何もしない」というのは結構難しい。
というのも、僕らはもう「スマホ」を筆頭にして、何か手を動かしたりする行動というのが癖づいています。
これは「今この瞬間に集中する」ということとは真逆のことで。
あちこちの集中が散っていて、1つのことに集中できていないことを指します。
だからこそ、あえてスマホなどを手に取らず「何もしない」ということに慣れていく。
これが1つ目のステップとしてレッスン法が紹介されています。
2分間五感に集中する
2分間何もしないということになれたなら、次は「五感」に集中する2分間を行います。
五感というのは、
- 視覚
- 聴覚
- 触覚
- 嗅覚
- 味覚
これらから成る「神経」のこと。
オススメとしているのは「聴覚」で。
「音」に集中するのが、初心者はやりやすくていい、とされています。
車が通る音。洗濯機が回る音。
こういった生活音などに2分間集中していき、慣れていく。
10分間瞑想をする
これら2つのことになれて来たら、10分間瞑想をする。
これがいわば初心者のゴールです。
オススメとして挙げられているのは「朝」に瞑想をすることで。
具体的な方法としては、先ほどの「五感」に10分間集中してもいいですし、「呼吸」に集中してもいい。
とかく「1つのことに10分間集中する」というのが、瞑想であり初心者のゴールになります。
こうすることで「今を生きる」というマインドフルネスを練習することができ、過去や未来に対して、極度に恐れることがなくなる、というのがこの本の伝えたいメッセージとその練習法なんですね。
頭をからっぽにするレッスンの感想レビュー
ってなわけで、振り返ってみると、「マインドフルネスとは」というところから、その「メリット」と「練習法」を紹介してきました。
これがこの頭をからっぽにするレッスンの軸となる話です。
もっと具体的な話や練習法なども詳しく乗っているので、気になる方は一読してみるといいんじゃないかなと思います。
そのうえで。
多分読んだ人の中には「こんな簡単なことで、過去や未来に執着することがなくなるのかな」と感じている人も多いと思います。
ただ結論から言えば、「マインドフルネスの効果は絶大」です。
僕はこの本を読んではいなかったので、「瞑想」からマインドフルネスをスタートさせました。
当時マインドフルネスなんて言葉は知らなかったけど、「メンタルが強くなる」ということが理由で始めたのが瞑想でした。
それはこの記事でも取り上げていますが、科学的に証明されていることでした。
というのも、簡単に上記の記事内容を伝えておくと。
人間というのは、物事を「1つ」しか考えられません。
そして「メンタルが強い」というのは、嫌なことがあっても動じない心のことを言うのではなく、嫌なことがあってもショックから早く切り替えることを指します。
1つのことしか考えられないため、「イヤなこと」に引きずられつづけ、そのことしか考えられない状態こそが、「メンタルが弱い」ということなんですね。
しかし瞑想やマインドフルネスというのは、イヤなことを考えそうになった時「別のことに集中すること」を鍛えるもので、人間は1つの物事しか考えられないため別のことを考えた時、「イヤだったこと」というのはその時は考えられません。
要するに「切り替えの早さ=メンタルの強さ」だということ。
そして、気が散りそうになった時に「1つのことに集中するトレーニング」というのは、切り替えを早くするトレーニングだということ。
そのため瞑想というのは、メンタルを鍛えるのに最強のトレーニングとされているわけです。
実際に瞑想をやってみると、本当に些細なことで別のことに意識が行ってしまう。
「今日の夜は何を食べようかなぁ」だとか。
「乾燥で少し背中が痒くなってきたな」だとか。
でもこういったことに惑わされず(逆に上記のことだけに集中する)、1つのことに集中する。
こうして日々トレーニングしていくことで「未来への不安」に襲われたとき、「今」に集中しなおすことができる。
=切り替えの練習につながる。ということがやってみてすごく感じること。
ですからもう瞑想が習慣となって1年3か月ほどが経ちますが、その効果というのは「やってみて」一番実感します。
やる前は「こんなの効果あんのかよ」って感じでしたが、その効果を一番実感しているのは自分だったりします。
昨今ではスマホをいじるのが当たり前になり、マルチタスクが横行している。
裏を返すと「1つのことに集中できない状態」にある。
マルチタスクというのは生産性を下げたり、仕事における幸福度や充実度を下げたりすることが分かっている。
それは上記記事でも伝えている通りです。
ですから、この頭をからっぽにするレッスンをはじめとして、今からスタートするのは、これからかなり有意義になるスキルの1つかなと思います。
この本質自体をビルゲイツはおすすめしたんじゃないかな、とさえ思える。
そしてこの本は入門書としてはかなりわかりやすいので、良いのかなと。
まあこの本じゃなくても、マインドフルネス系の本はぜひ一度読んでみてほしいなと思いますね。
ぜひ参考にどうぞ。