今回はタイトルにある通り。
「デブは仕事ができない」ということが巷ではささやかれますが、このことに関して面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
結論から先に伝えておくと、デブは仕事ができない可能性が高い、ということが分かっていて。
その理由として「肥満体系の人は時間間隔へのゆがみがある」ということが分かっています。
肥満体系の人は時間感覚がゆがんでいる
まずは根拠から伝えていくと。
これはメッシーナ大学が2019年行った研究がもとになっていて。
この論文では92人の肥満体系の人と182人の標準体型の人を集め、肥満体系と普通体系の2つのグループに分けます。
そのうえで、ある実験を行っていったわけですが、その実験というのがコンピューター上に黒い円を映し出して被験者に見てもらいました。
その黒い円というのは、1~12秒間隔で緑の円に変わり、また戻るというものでした。
イメージしやすいのは、テレビ番組なんかにある「アハ体験」のようなものをイメージするとわかりやすいかと。
「徐々に変わった個所はどこでしょう?」とクイズ番組やIQ測定番組なんかで出される問題があるかと思いますが、イメージはそれに近いですね。
メッシーナ大学では黒い円から緑の円に変わる、というものだったわけですが、それを両者のグループに見てもらい、「黒い円が緑の円に変わるのに何秒かかったか?」という質問をしていきました。
その結果面白いことが判明して。
肥満体系の人のほうが、目からの情報、いわゆる視覚評価を過大評価する傾向にあることが確認されました。
つまりどういうことかというと、デブの人のほうが「時間を長く感じる」ということで、「本当の時間との感覚がゆがんでいる」ということが分かったんですね。
肥満の人はやる気がなく先延ばしにしがち
ただ。
確かに「時間感覚がゆがんでいる」ということはまずいが、「時間を長く感じる」のであれば、デメリットというかメリットのようにも感じます。
ここからがこの研究の面白いところで、研究者は全く真逆のことを指摘しています。
そして、この部分が「デブは仕事ができない」というところにつながってくるので解説していくと。
僕ら人間を行動に駆り立てたり、訴求したりするために大きな力を発揮するのが「時間」です。
締め切りが来週に迫っていたり、プレゼンが明日に控えているとしたら、何が何でも仕事をこなすでしょう。
要するに、僕ら人間は「時間」が、行動を促す原動力になりえる、ということ。
ただ、先ほども伝えた通り、デブや肥満といわれる人は、視覚評価を過大視するため、時間を長く感じてしまう。
そうなると、締め切りが来週だろうが、プレゼンが明日だろうが、「きっぱくした時間」が訴求する効果を弱らせるため、先延ばしにつながってしまう。
例えるなら、標準体型の人が来週を7日後と認識しているとすると、デブや肥満体系の人は15日と認識している。
大げさに言えば、そんな感じでしょうか。
こうした時間間隔のゆがみから来るデメリットをメッシーナ大学の研究者は懸念しているとコメントしているわけです。
また例えば、もうすぐ夏が来るから引き締まった体になりたいと思い、ダイエットなどをやろうと決意する。
これが「3か月後」であれば、やる気は出るが、1年後となればモチベーションは湧かない。
新年の抱負として「今年1年はこれをやろう」という目標なら1年間通して頑張れるが、「10年後はこれをやろう」という目標なら、途中で見失ってしまう。
時間というものがあるからこそ、モチベーションややる気を産み、行動を訴求させる。
その感覚が長ければ長いほど、先延ばしや後回しにしてしまう。
つまり時間感覚がゆがんでいるということは、
- モチベーションややる気
- 後回しや先延ばし
- 行動力
これらに密接にかかわっているわけです。
「やる気がなく、なんでも後回しにして、行動力がない」
こういう人が仕事が出来るといえるか。
まあ、間違いなく就職面接では落とされるでしょうし、一緒に仕事をしたいとは思えないでしょう。
つまるところ、デブは仕事ができないということにつながっていってしまうわけです。
今肥満の人にオススメな食事と運動法
では最後に。
デブと知り合いから言われなくても、肥満体系の可能性がある。
「どこからがデブなのか」ということを気になっている人もいるかと思います。
「KEISAN」
こちらのサイトで、BMIを計算することが出来ます。
身長と体重を入力すれば、BMIを算出してくれ、そのBMIの数値から「標準」「肥満体系」というように、カテゴライズしてくれますので、すぐに自分がデブかどうかを割り当ててくれます。
そのうえで。
もし仮にデブだった場合、仕事ができないor時間感覚がゆがんでいる可能性があるので、早急に改善したほうがいい。
その際に重要になってくるのが「食事」と「運動」、それに2つを「習慣化」させる方法です。
まあこれはよく言われることですが、科学的に効果があるおすすめの食事と運動習慣化のテクニックを紹介しておくと。
まず食事に関しては、上記記事でも解説していますが、イリノイ大学でも提唱されている「プチ断食」がおすすめ。
「空腹こそ最強のクスリ」という本の中でも紹介されていますが、プチ断食をするとダイエット効果以外にも、オートファジーという反応が体に起こり、細胞の中にあるゴミを輩出しエネルギーを燃焼してくれます。
健康になりながら痩せる、という意味ではプチ断食はかなりおすすめなので、「イリノイ大学の研究を紹介した記事」、または「空腹こそ最強のクスリ」を見てみるといいと思います。
次に「運動」ですが、これはノルウェー式HIITがおすすめ。
ノルウェー式HIITに関しては上記の記事で紹介していますが、ザックリ解説しておくと。
メイヨ―クリニックが行った研究で証明されている運動法で、最大心拍の80%の運動を4分間行い、3分休憩するというサイクルを4セット行う運動法。
このことにより、体内のミトコンドリアがより活性化することが分かっていて、細胞レベルで若返ることが判明しています。
結構きつい運動ですが、効果は絶大な運動法なので、ぜひ試してみてください。
そして習慣化ですが、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
特にこの5つの習慣化のテクニックのうち、
- イフゼンルール
- 記録
この2つはマジでオススメです。
オススメの食事と運動法をやってみた結果
僕自身肥満体系ということではないですが、上記で上げたHIITやプチ断食というのは、もう習慣化にしています。
なので、HIITに関しては週に4~5回やっていますし、プチ断食も同様に16時間の空腹時間を作るということを週5回やっています。
これが実際どんな効果をもたらしたのかっていうことと、そこでぶち当たった壁というのを解説していくと。
プチ断食は最初の2週間がつらい
まずプチ断食からの経験談を語っていくと、最初の2週間ぐらいはかなりしんどいです。
これは覚悟しておいた方がいいポイントですね。
何がつらいのかっていうと、夜寝るときに極限におなかが減ります。
当然このおなかが減っている状態というのが、オートファジーが行われていたり、本来消化に体力奪われる状態なのを、体の修復に回されるといった効果があるため重要なポイントなんですが、それでもつらい。
僕自身プチ断食を習慣化する前は「寝る前に食べておなかいっぱいで寝る」というのが習慣でした。
だから、空腹のときって逆に眠れないし、目が覚めるし、さらに言えばお腹はグーグー鳴るしで、結構しんどかったのを覚えています。
ただ、2週間ほどたつと、それに慣れてきて空腹であることが気持ちよくなってくる。
そのうえで、満腹の時は明らかに「頭が回っていない」というのを痛感してしまうので、お腹を減らしている状態を作るというのが心地よくなっていく感覚を覚えました。
さらに睡眠でいえば、実は満腹時よりも空腹時の方が深い睡眠になれる。
これは上記記事でも解説してしますし、スタンフォード式の睡眠法の本なんかでも言われていることです。
「寝る前の3時間前には食事を済ませておく」というのはよく言われる話ですが、睡眠の質にもかかわってくる。
そしてもっと言えば、「胃が確実に縮まります」
なので、僕自身はよく食べる方ですが、食が確実に細くなった。
そのため、健康的に痩せる方法としてはプチ断食はかなりおすすめで。
個人的に2週間を乗り越えれば、簡単かつ太らない習慣が身につくかなって思いましたね。
朝から運動するのはステップアップ式がおすすめ
ついで運動に関してですが、運動はHIITというやり方を行っていました。
簡単に言えば、心拍数を上げて結構ハードなトレーニングを行うというもので、アンチエイジングに関してかなりの効果が期待されているトレーニング方法です。
この運動の習慣を取り入れていったときにまず感じたのは「朝からハードな運動を習慣化させるのは大変」だということ。
正直何度か挫折しそうになりました。
今ではもうHIITを行うのが習慣として身についていますが、それをやる前は「20分の散歩」をやるというのが習慣でした。
この記事にも書いていますが、散歩などの運動でも多くのことが得られ、メリットがあることが分かっています。
正直この朝に散歩するというのは、比較的簡単に習慣化できました。
ただそこから「軽めの運動→ハードな運動」にシフトするのが難しく、「今日は散歩でいいか」と妥協することが何度かありましたね。
ただ、ここでよかったなと思うのは「散歩かハードな運動か」という2択だったので「体を動かさない」という選択肢はなかったということ。
いづれにせよ運動は習慣にできていたんですね。
そこから徐々にHIITを取り入れていって、散歩よりもハードな運動とシフトしていけたので、僕個人の経験としては「軽めの運動」をまずは習慣にすること。
そしてそこから「徐々にハードな運動」にシフトしていくのが一番スムーズに習慣化できる方法かなと思いましたね。
やっぱり、いろんな研究を見ていても、「習慣化のテクニック」としてサンプルされるのが「ジム通い」だったりします。
それぐらい運動を習慣にするのって大変なんですよね。
(だから逆にジム通いができるようになる習慣化のテクニックは効果がある、と研究として発表されるわけですが)
それぐらい運動はやっぱり大変なので、ステップアップで徐々に入れ込んでいき、軽めの運動からハード目の運動に切り替えていくのがいいんじゃないかなと思いましたね。
まとめ
少し長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
Q.デブは仕事ができないのか?
A.デブは仕事ができない可能性が高いと考えられる。
その理由は、肥満体系である人のほうが時間感覚がゆがんでいるため。
メッシーナ大学の研究により、肥満体系である人のほうが視覚評価を過大視する傾向にあり、時間感覚が長いことが分かっている。
そのことから、時間による訴求効果が弱まり、やる気やモチベーションの低下につながり、後回し、先延ばしなどが起こっている。
やる気やモチベーションが湧かず、問題を先延ばしにしたり、仕事を後回しにする人が仕事が出来るとは言わないため、逆説的に「デブは仕事ができない」といえる可能性が高くなる。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にしてみてください。