今回はタイトルにある通り。
「睡眠不足」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
それはタイトルにもある通りですが、睡眠不足が続くと「ストレスが30%も増加」してしまうということ。
この理由と改善方法に関して、お伝えしていこうと思います。
根拠
まずは根拠から。
この「睡眠」に関する研究は結構色々な分野でされているんですが、今回紹介するのは結構シンプルでわかりやすい研究。
この研究というのが、18人の被験者を集め、2つのグループに分けます。
1つ目のグループが「睡眠をよくとってもらった」グループ。
2つ目のグループが「睡眠不足の状態」のグループ。
この2つのグループに分けて、嫌悪感を抱くような動画を視聴してもらいます。
そうしてストレスを意図的に与えたのちに、「ファンクショナルMRI」にて、脳の状態を調べていきました。
すると、よく睡眠をとったグループと比べ、睡眠不足の状態の被験者は、よりストレスを感じやすく、よく睡眠をとっていたグループに比べストレスがおよそ30%も高い状態であることがわかりました。
つまり、睡眠不足が続いてしまうと、同じようなストレスを感じたとしても、より強くストレスに感じてしまう傾向にある、ということがこの研究により明らかになりました。
理由
ではなぜ、睡眠不足が続くとストレスをより多く感じてしまうのか。
その理由に関して、脳の機能が低下することが1つの理由としてあげられています。
というのも、ストレスに対して対応している脳の部位、「内側前頭前皮質」という部位が、ストレスを感じた時に活性化し、ストレスへの対応を図ってくれています。
しかし。
睡眠不足が続くと、この内側前頭前皮質が活性化せずに、ストレスにうまく対応することができなくなってしまいます。
そのことによって、睡眠不足の状態ではよりストレスを感じやすく、タメや救い状態になってしまうということ。
その証拠に、上記研究で「ファンクショナルMRI」をとった際に、睡眠不足のチームは「嫌悪感を抱く動画」を見た時に、内側前頭前皮質の動きが弱いことがわかっており、あまり機能していないことがわかりました。
要するに、睡眠不足の状態では、脳の機能がうまく働いてくれず、ストレスを溜め込んでしまうため、およそ30%もストレスを感じやすい状態になってしまうということなんですね。
そのほかにも冒頭で伝えた通り「睡眠不足」による研究は、色々なところで行なっており。
様々な研究結果が出ています。
当然、そのほとんどで「睡眠不足がいいこと」という結果は出ていないですね。
参考記事として貼っておくので、気になる方はぜひ見てみてください。
参考記事:「睡眠不足が引き起こす悪影響!仕事のミスを10倍以上引き起こしやすくなることが判明。」
参考記事2:「満員電車で乗客が敵意むき出しな理由が科学的に判明したっぽい。」
この2つ目の記事なんて、日本人にはかなり多い傾向にあるかと思いますので、結構参考になると思います。
応用方法
じゃあ、ストレスを貯めづらくするにはどうしたらいいのか。
もうこれはほとんどの人がわかっていると思いますが、シンプルに「睡眠の質を上げる」ということが重要になってきます。
ただその前に。
「睡眠」に関する「情報」を知っておくのも大切かと。
なので、睡眠に関する概念を伝えておくと。
そもそもよく睡眠に関して「80年生きるうちの30年間は寝ている」なんて言われることがあります。
この言葉を聞くと、睡眠に対する概念として「寝てるのはもったいない」ととらわれがちです。
でもそうじゃない。
よくよく考えてみると当然ですが、「24時間あるうち、24時間フル稼働」で動き続けることは絶対に不可能です。
必ず休息や休憩が必要になってくる。
動いたらお腹は減るし、体も疲れる。
これは生き物として当然のことです。
じゃあ例えば。
「睡眠時間がもったいない」と感じていて、寝ることをやめることができたとして。
体を回復させる方法を睡眠以外でとってみたとしたら、何が浮かぶのか。
おそらく「マッサージ」であったり、食べ物を食べることであったり、お風呂でリラックスすることであったり。
色々と浮かぶと思います。
ただ、そのどれを取っても「睡眠」のコスパを上回ることはできません。
というのも、僕らの適切な睡眠時間としてよくあげられるのが7〜8時間ほどの睡眠を取ると良いとされています。
仮に8時間睡眠をとったとして、残り16時間起きている時間があるとすると、1の睡眠に対して2倍の行動時間を得ることができるということになります。
8時間寝れば、16時間行動できる。
これほどコスパのいい疲労回復があるでしょうか。
多分これ以上にコスパのいい疲労回復の方法って他にないと思います。
つまり何が言いたいかっていうと、そもそも「睡眠」をしなければいけないものと捉えると、「勿体無い」という感覚や、無駄にしてしまう感覚が生まれてしまいがちですが。
そうではなく。
「睡眠は最高にコスパのいい疲労回復方法」と捉えることによって、「前向きに睡眠をとる」という概念を持つことが重要だということ。
この「睡眠=コスパ」と考えられるようになった時、かなり睡眠に対して捉え方が変わりました。
まずはこのことから知っておくのが、いいのかなと思います。
応用方法2
その上で「睡眠の質を高める方法」を知っていくことが重要になるわけですが。
「寝つきが悪い人にぜひ試してみてほしい!アメリカ陸軍式の睡眠法!」
寝つきが悪いという人は、この記事で紹介した方法がいいのかなと思います。
僕的にはさほど効果はなかったですが、個人差があると思うので、一度試しておくのはオススメ。
これでもダメだ、ということであれば、「スタンフォード式最高の睡眠」という本の中で紹介されている方法なんかがオススメ。
その上で「目覚まし音なしで起きる方法!アラーム音は百害あって一利だわ。」
この記事にも触れて書いてある通り、起きるタイミングは「体内時計」が由来になっています。
だからあまり夜更かしはせず、「毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起きる」というのを習慣にしてあげると、睡眠不足が解消されていくと思います。
まとめ
最後にまとめておくと。
睡眠不足とそうじゃないチームに分けて、嫌悪感を抱く動画を見てもらい、ファンクショナルMRIをとっていった。
その結果、寝不足のチームはそうじゃないチームに比べ、ストレスを感じやすく、ストレスを溜め込みやすい傾向にあることがわかった。
その理由は、脳の内側前頭前皮質という部分がうまく活性化しておらず、ストレスにうまく対応できていないことが1つの理由。
ストレスを溜め込まないようにするためには、睡眠の質を上げ、良質な睡眠をとることが重要。
そのため、睡眠に対する概念を変え、前向きに捉え、「睡眠の質を上げる習慣」を身につけていくことが重要。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。