今回はタイトルにある通り。
睡眠と仕事の生産性に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしていこうと思います。
まあ、タイトルにある通りなんですが、結論から行ってしまうと。
睡眠の質がいいと仕事の生産性はかなり高まります。
まあここまでだったら、多くの人が無意識的に知っていることだと感じますが、実は「徹夜は仕事の生産性を変えない」ということが同じ研究によって証明されています。
改めて「科学的に」睡眠の重要性が、ある研究によって判明しているので、今回はその研究と睡眠の質を高める方法について解説していこうと思います。
88人集め、睡眠と生産性の関係を調べた結果
まずは根拠から。
これは2019年に行われたマサチューセッツ工科大学の研究がもとになっていて。
この論文では、平均年齢18歳の学生を88人集め、フィットビットを着用してもらい、睡眠の質を測定していきます。
フィットビットというのは、いわゆる心拍数や体内の状態を図るもので、appleウォッチのようなものを想像してもらえれば十分です。
この細かな数値によって、被験者の睡眠の質を測定していきながら、学生たちにはテストを行ってもらいました。
要するに、「睡眠の質」と「テスト」を行うことによって、どれぐらい睡眠の質が生産性に影響しているのか、ということをマサチューセッツ工科大学は調べていった、ということですね。
そして結論から行ってしまうと、主に2つのことが判明しました。
睡眠がもたらす2つの効果
まず1つは、テスト結果と睡眠の質はかなりの相関性があり、およそ25%は説明できる、としました。
つまり、テスト結果の25%は睡眠の質によって影響している、ということがこの研究により判明した、ということですね。
一見すると「25%」と聞くと、4分の1なので、若干影響が少なめな印象を持つ方もいるかもしれません。
ただ、頭の良しあしを判断するIQというのは「遺伝子」によって、そのほとんどが決まるとされていて。
ほとんどが成長することはない、という研究があったりします。
当然IQと勉強のスコアとでは、比較しきれない部分はありますが、それにしても25%の成績向上は、かなりいい数字だということが分かるかと思います。
そしてもう1つは、テスト前日の睡眠の質が低下していた場合は、テスト結果にさほど影響はない、ということが判明しました。
これはいわゆる「一夜漬けの勉強」というのは、さほどテストに悪い影響を及ぼさない、ということが分かった、ということです。
一般的に徹夜や一夜漬けというのは、「よくないこと」とされていますが、結果としては全く別で。
それよりも「テストが行われるまでの睡眠の質」というものが、きちんととれているか?ということのほうが重要であることが分かりました。
つまり、テスト期間などにおいて「ずっと徹夜」というのは、学習や仕事の生産性を下げますが、「緊張して寝れない」だとか「不安で寝付けなかった」というたぐいのものは、テスト結果にさほど影響しない、ということなんですね。
それよりも2週間~2か月間という長期的な機関において、睡眠の質を維持できていたか?のほうがよほど重要になる、ということがこの研究により判明したことでした。
またこの記事でも紹介していますが、睡眠が不足するとストレスが高まることも判明していますので、どちらにせよ睡眠というのはかなり重要な要素になってくることが言えるわけです。
睡眠の質とは
では続いて。
具体的な「睡眠の質」というのは、どういったことを指しているのか。
これを知らないことには、睡眠の質を上げようがないので、解説していくと。
この研究において、睡眠の質として定義されているのは、睡眠時間はもちろんのこと。
睡眠の深さや睡眠期間に関しても、「質を左右する」という風に定義されています。
睡眠の深さというのは、よく名前は聞く「レム睡眠」「ノンレム睡眠」というもので。
深い眠りと浅い眠りのサイクルが安定していることが、睡眠の質が高いことを意味しています。
また、「睡眠期間」というのは、寝る時間と起きる時間の安定性を意味していて。
きちんと「決まった時間に寝て」、「決まった時間に起きているか」ということを表しています。
つまり裏を返すと、深い眠りと浅い眠りとを安定させて、休息を図り、「決まった時間に寝て起きる習慣」を作り、7~8時間ほどの睡眠を図ることが、睡眠の質を高めることにつながってくる、ということですね。
上記の研究では「テスト勉強」という名目での研究でしたが、これは当然「仕事の生産性」という部分にも応用が利く話なので、社会人の人にとっても同様に大切になってくる話なのです。
睡眠の質を高める方法
では最後に。
どうしたら「睡眠の質」を高めることができるのか。
おすすめなのは、この記事でも紹介している睡眠方法はかなりおすすめです。
これは実際にアメリカ軍人の方が採用している、睡眠の方法で。
僕自身も活用していますが、この方法を行った直後はすぐに頭がぼーっとしてきて、睡眠に入るための準備がスムーズに行える実感があります。
またこの記事の中盤でも書きましたが、スタンフォード式睡眠法という書籍が僕的にはおすすめで。
実際に要約した解説を上記記事では伝えていますが、お風呂の入り方と温度管理をきちんとすることで、眠るための準備を行うことにつながります。
ぶっちゃけ上記記事を見るだけで、睡眠に関してはかなり改善されると思うので、一読しておくことをお勧めします。
また、さらに睡眠の質を高めるためにおすすめなのは、「シャットダウンリチュアル」
詳しくは上記記事で解説していますが、シャットダウンリチュアルを簡単に言ってしまうと「明日の予定をその日の夜にまとめておく」こと。
これをすることにより、脳が仕事モードの緊張状態からリラックス状態のオフモードに移行するため、交感神経が収まり睡眠の質を向上させてくれることにつながります。
このシャットダウンリチュアルも結構おすすめです。
そして最後のダメ押しで「夢を持つ」っていうことをお勧めします。
これは一見すると、変な自己啓発めいたアドバイスで信ぴょう性がないように感じますが、ちゃんと科学的な根拠があってのアドバイスです。
この記事で詳しくは解説していますが、ノースウェスタン大学の研究によって「夢を持つこと」によって睡眠の質が向上することが判明しています。
なので、睡眠の質を高めたい場合は、小さな夢し大きな夢でもいいので、目標などの夢を持ってみることをお勧めします。
まとめ
少し長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
睡眠は長期的なスパンで仕事や勉強の生産性を変える。
その割合は25%で、かなりの影響をもたらす。
そのうえで、短期的な徹夜や一夜漬けで生産性が落ちることはなく、あくまで「2週間~2か月」といったスパンでの睡眠の質が重要になってくる。
そして、睡眠の質を向上させるには、
- アメリカ陸軍式の睡眠法
- スタンフォード式睡眠法
- シャットダウンリチュアル
- 夢を持つ
これらを併用することによって、睡眠の質を向上させることができる。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。