今回はタイトルにある通り。
「クリエイティビティを高める飲み物」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
先に結論から伝えておくと、「紅茶」を飲むことによって創造性が高まることが分かっているので、知的労働やクリエイティブさが求められる仕事など、発想力が必要なシーンにおいては飲み物を「紅茶」にしておくことをお勧めします。
紅茶を飲むと発想力が豊かになる
ではさっそく。
知的労働やクリエイティブさが求められる仕事の時などは「紅茶」を飲むといい、というその根拠から解説していくと。
これは北京大学が行った研究がもとになっていて。
この論文では、被験者50人に対して、まず2つのグループに分かれていってもらいます。
- お湯を飲んでもらったグループ
- 紅茶を飲んでもらったグループ
上記のように飲む飲み物を変えて2つのグループに分かれてもらいました。
その上で全員の被験者に対して、レゴブロックを渡し「このレゴブロックでなるべく面白いユニークなものを作ってください」というように指示しました。
要するに「飲む飲み物で創造性が変わるのか」ということを、北京大学の研究チームは調べていった、ということなんですね。
すると面白いことが判明して。
一見すると飲む飲み物なんかで創造性は変わらない、と感じるかと思いますが、結果として「紅茶」を飲んだグループのほうが、面白くユニークな作品を作る割合が高い傾向にあることが判明しました。
また北京大学の研究チームはレゴブロックだけじゃなく、同様に
- お湯を飲んだグループ
- 紅茶を飲んだグループ
この2つのグループに分けて、「面白いラーメン屋の名前を考えてください」という別のタスクを行ってもらいました。
この研究も先ほどと結果は同じで、お湯を飲んだグループよりも紅茶を飲んだグループのほうが、面白い名前のラーメン店を考える回数が多く、発想力が高いことが判明しました。
つまり、クリエイティブな作業やアーティスト活動、企画といった「何かを生み出す作業」においては、紅茶を飲むことがベストだ、ということがこの北京大学の研究により明らかになった、ということなんですね。
なぜ紅茶を飲むと創造性が高まるのか
では次に。
なぜお湯を飲んだグループより、紅茶を飲んだグループのほうが、創造性が高くなり「ラーメン店」や「レゴブロック」のユニークな作品を作る回数が高くなったのか。
実なその理由に関しては詳しいことは分かっていません。
この北京大学のお茶と創造性の関係といった論文でも、詳しい理由や内容は明かされておらず、追加検証が必要な状態になっています。
ただ。
「これが原因じゃないか?」と考えられている理由として市場有力なのは、お茶や紅茶に含まれている「テアニン」という成分が影響しているのではないか、という説が一番有力です。
テアニンという成分は、気分を落ち着かせる効果があることで知られています。
よく「寝る前にお茶を飲むといい」という風に言われますが、これはテアニンという成分がリラックス効果をもたらすことによって、安眠できるからとされていますが、いわば「テアニン=リラックス効果」があるということ。
その上で、創造性や発想力というのは締め切りや上限といった「ストレス」に弱く、精神的不安がある状態では良いアイデアが浮かばないといった研究もあったりします。
上記記事においても有名や作曲家やアーティストなどが良いアイデアがあふれる瞬間を紹介した論文を解説していますが、やはり「追いつめられる」という状況は出てきません。
つまり、アイデアや発想力を高める際に「精神的負担やストレス」というのは大敵になりえる、ということなんですね。
そこで紅茶などを飲むことによりテアニンを摂取すると、リラックス効果がもたらされます。
テアニンを摂取しリラックスが効果がもたらされた結果、脳が落ち着き、リラックス状態になることによっていいアイデアが浮かびやすい状態になった、ということが一番有力視されている考え方になります。
裏を返すと「テアニン」が含まれている飲み物であれば効果が見込めるので、北京大学の研究では「紅茶」ということでしたが、お茶なども効果的であることが分かります。
その他にも、似た飲み物として社会人が一番好きといっても過言じゃない「コーヒー」は、結構飲み方が重要だったりする飲み物なので、参考までに張っておきますので、気になる方はぜひ見てみてください。
まとめ
少し長くなったので、最後にまとめておくと。
クリエイティブな作業や知的労働をする際には、お茶や紅茶を飲むといい。
お茶や紅茶を飲むことによって、テアニンが働きかけ、脳へリラックス効果をもたらす。
脳がリラックス状態になったことによって、良いアイデアや発想が生まれるようになる。
このことは北京大学の研究で明らかになったことで、お湯を飲んだグループよりも紅茶を飲んだグループのほうが創造性が高かったことが根拠として挙げられる。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。