今回はタイトルにある通り。
「ネガティブ」を治すためには、記憶力を高めるといいってことがわかったので、それをシェアしておこうと思います。
厳密に言うと記憶力っていうよりは、短期記憶を司っている「ワーキングメモリーを鍛える」と効果的ですね。
根拠
このワーキングメモリーとネガティブなメンタルとの相関性を調べたのが、ノースフロリダ大学でした。
ノースフロリダ大学は16歳から79歳の男女2000人を対象にして研究を行い、被験者に対して、まず「自分はどれぐらいネガティブか」をアンケート調査しました。
そしてその後、ネガティブとの相関性をはかるために、被験者全員の「ワーキングメモリー」がどれぐらいなのかをチェックして、ネガティブ性と記憶力との相関性を調べたわけです。
この結果わかったのは、ワーキングメモリーの能力が高い人ほど、ネガティブなことを引きづりづらく、立ち直りが早いということが明らかになりました。
またもう1つ。
ネガティブで悲観的な人の方が鬱になりやすい傾向にあるということもわかりました。
それ以外の事実でいうと、このノースフロリダ大学の研究では16歳〜という年齢層で研究していたため、比較的若い人たちが結構いたわけですが、「若い人」の方が悲観的でネガティブになりやすい年齢層だということもわかッタそうです。
ただ、ネガティブな人であろうと、ワーキングメモリーの能力が高いと、ネガティブな感情をひきづらないということがこの研究で明らかになったメインな事象でした。
理由
じゃあなぜワーキングメモリーが高いと、ネガティブになりづらく、また悲観的な出来事を引きづらないのか。
要するにワーキングメモリーとは、短期記憶能力を指しているので「記憶力がいい人」の方が一見すると、悪い思い出も覚えている可能性が高いので、引きづりやすそうなイメージさえもあります。
ただこの理由に関しては「ワーキングメモリー」というのは、記憶力の他に、集中力や注意力、自制心というところを司っている部位でもあるため、ネガティブになりづらいとされています。
この記事にも似た通りのことが研究で証明されていて。
不安や緊張っていう感情を感じるのは、主に前頭葉とされている脳の部分なんですが、実は暗算をするときにも使うのが、この「前頭葉」
だから、とある仮説の中で「前頭葉を鍛えれば、不安や緊張を無くせんじゃね?」って考えて「暗算をすることで緊張や不安が緩和される」という仮説をもとに、研究を行ったのが上記記事に書いている内容です。
その研究をしたのがデューク大学で、結果は見事「緊張や不安に対して暗算が効果的である」という結果が出ました。
これに似たことがワーキングメモリー(記憶力)とネガティブにも起こっているんじゃないかなって感じますね。
ワーキングメモリーとは自制心を補う効果もあるため、より一層「メンタルコントロール」に対しても働いていて、その結果記憶力がいい人の方が、ネガティブなことをひきづらず、悲観的になりづらいということが、研究として出たのかと。
なんか例えると、毎日家事をしていたら痩せた。みたいな。
いや。風呂掃除していて、腕の筋肉がついた。みたいな。
そういった「同じ部位」を司っているところが、鍛えられると相乗効果を得るってことが、よく起こります。
暗算することで前頭葉を鍛えたら、不安や緊張を感じるのも前頭葉だったから、暗算をしたら不安や緊張が薄くなった。みたいなね。
効果
んで。
いろいろ調べていく中で、このワーキングメモリーってのが本当にやばいってことをより知っていくようになって。
「物事やスキルをより早く上達させるためのコツ!これ以外必要ないってぐらい。」
この記事なんかでも書いてますが、新しく物事を習得するときにも唯一応用が聞くのがワーキングメモリーだったりしますし。
そんなこんなで、いろいろな方法でワーキングメモリーを鍛えようと思いやってきたわけですが、確かにネガティブになりづらく、落ち込みづらくはなったかと思います。
おそらくもうワーキングメモリーを鍛えてから2ヶ月以上は経ちますが、ここ最近で落ち込んだことはないですね。
(落ち込むほどの出来事も2ヶ月なのでないがw)
ただやっぱり些細な「嫌なこと」ってのは起こるわけで。
それでも「こうやって対応していこう」だとか、「こいつのは客観性がないからシカトでいいや」だとか。
なんか自分の気持ちと感情とをうまく切り離して、一度リセットして考えられるためか、感情に振り回されず落ち込むことも少なくなったと思います。
ってか落ち込んでいるよりも、自分の好きなことをやっていたいので、そいつに時間を使うのって勿体無いなって思うようになり。
だけど僕は怠け者だから、グダグダする日もあったりするわけですが、ワーキングメモリーを鍛えだしてから「自制心」が鍛えられたからなのか、毎日結構アクティブにいろんなことができてます。
本を読んだり、論文を見たり、こうしてブログを書いたり、新しいことにチャレンジしたり。
どれもワーキングメモリーを鍛え自制心が優れたからなのかなぁって思いますね。
そう考えると、鍛えておいて損はないかとなと思います。
応用方法
んで。最後に。
僕がワーキングメモリーを鍛える際にやっていることっていうのを紹介して終わろうと思います。
まず1つ目が瞑想。
この記事にも書いてますが、もうこれは最強ですね。
最初は「なんじゃ?そりゃ!」って思ってましたが、いやはや。
瞑想をやるとわかりますが、自分の感情を客観的に見て、そして切り離し、再度集中する。これが一度にズバッと現れます。
その感覚を味わえば「こりゃメンタル強化に効くわ」ってことが一発でわかると思うのでオススメですね。
あとは「語学」
英語を今勉強しているんですが、「海外に行ったら人生観が変わる言われる科学的な理由が見つかったよって話。」
この記事でも書いた通り、語学でもワーキングメモリーが鍛えらえることがわかってます。
なので新しい語学を勉強したい人はオススメ。
そして最後はデュアルNバック。
要するにワーキングメモリーを鍛えるアプリですね。
これはメンタリストのDAIGOさんなんかも出していますし、遊びながらも鍛えられるので、結構オススメです。
ただ難点は結構飽きるので、鍛錬が必要なとこ。
これだけが全てではないので、ぜひ探してみて、自分に合ったものをやってみるといいと思います。