今回はタイトルにある通り。
「読書」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
よく本を読む割合が高いと、収入も比例して高い、なんて言われることはありますし。
この記事なんかで紹介している研究でも、やっぱり読書量と収入とが比例している研究なんかがあったりします。
その読書量と収入に関しての相関関係ですが、その理由がわかったので今回は「なぜ高収入な人はよく本を読むのか」を紹介しておこうと思います。
読書をすることで得られる4つの効果
これは香港大学が行った研究が元になっていて。
この研究では、過去質の高い論文を19件集めたメタ分析を行いました。
そこで3264組の家族を集めて、3〜6歳の子供に本を読んでもらいます。
その際。
子供のメンタル面を計測していたり、人生に対する満足度、感情コントロール、ストレスやうつレベル。
また問題行動を取りやすいかどうか?といった点など。
様々な視点から数値化していきました。
その後「子供が読書をすることによってどういった変化があるのか」
といったことを計測して行った訳ですが、驚きの結果が判明しました。
子供が読書をすることによって、
人生の質が上がり、問題行動が減り。
さらに問題解決力が高まった上、ストレスやうつ傾向も下がっていることが判明しました。
つまり。
読書をすることによって
- 人生の質が上がる
- 問題行動が減る
- 問題解決力が高まる
- ストレスが軽減される
こういったことが確認されたんですね。
大人でも同様の効果があった
さらにこの研究で面白いことは、「子供」だけが対象ではなく。
「大人」が子どもと一緒に本を読むこと、または読み聞かせをしてあげることによって、どう変化するのか?ということも同時に調べていました。
メンタルレベルに関しても、子供だけを測定するのではなく、親も同時に測定しており。
読書が与える家族間での影響は?という広い範囲にまで、研究は及んでいたんですね。
その結果わかったのは、子供だけではなく。
大人である親に対してもどうようの結果が確認されていて。
具体的には
- 自尊心の向上
- 子どもとの良好な関係性
- 人生の質
- 毎日のストレスやうつ症状が低下
こういったことが確認されたのでした。
自尊心というのは、僕らの考える自尊心と心理学面での自尊心は少し意味が違い。
いわゆる「セルフコンパッション」に近い感覚ですが。
「自分自身を受け入れる」「ありのままの自分が好き」といった感覚のことを指します。
これら自尊心を含めた4つの項目での効果が、「本を読む」といった1つの行動で確認できた訳です。
しかもこの研究のさらに面白いことは。
子供や親に対して「読む本」を特定するということはなく。
ある程度自由な範囲で読書をしてもらっていました。
何が言いたいのかというと。
「どんな本を読むのか?」ということではなく、「本を読む行為自体」に効果があった訳でした。
ですから、読んだ本の内容が「ストレス低減法」だったために、ストレスを緩和させる方法を知った、ということでもなく。
はたまた、読書をする中でセルフコンパッションを勉強したから、自尊心が上がった、ということでもなく。
「本を読む」という行為自体に、上記の効果が現れた、ということなんですね。
ですから、極論を言ってしまえば、どんな本を読んでもよくって。
好きで興味のある本を読みさえすれば、効果を享受できる、ということ。
具体的なポイントとして、0.185pの変化なので、そこまで大幅で劇的に人生が変わるか、と言われればそうではありませんが。
決して少ない数字ではないので、読書はあらゆるメリットを享受できる、っていうことなんですよね。
なぜ読書家は仕事ができる人なのか。
読書が与える影響なんかを解説してきて。
様々な影響があることが分かったかと思います。
その上で。
今回はポイントを絞り「仕事」という面で、もう少し深掘りしていくと。
当然仕事のパフォーマンスを高めるためには、「安定したパフォーマンス」を発揮する必要があります。
スポーツ選手や芸人でも同じですが、1回だけうまく行った人でも、安定したパフォーマンスが発揮できなければ、その人は「仕事ができる」というふうには認定されないでしょう。
要するに仕事ができる人というのは、安定してパフォーマンスを発揮できる人である可能性が高い、ということ。
そしてこの安定したパフォーマンスはストレスとどううまく向き合うか?ということがポイントになってきます。
ストレスが溜まっていけば、感情の起伏が激しくなり、自制心がなくなるので、安定したパフォーマンスを発揮することが難しくなりますからね。
その際に、読書をすることによってストレスを低減させることにより、自制心を働かせられるようになるため、安定したパフォーマンスを発揮することができるようになる訳です。
実際に、
この記事でも紹介した気分転換の方法として、瞑想なんかをあげていますが、理論はおんなじで。
本を読むこと=一つのことに集中し、他を排除する。ということを意味するので、精神面に安定をもたらしてくれます。
だからこそ、安定したパフォーマンスにつながるため、本を読む人は仕事ができる人につながる訳です。
そして。
本から得た知識も仕事の場に生かせるようになるため、よりスキルが向上していく。
これが本を読む人は仕事ができる上、高収入な理由につながってくる理由です。
読書を習慣にするための応用方法
じゃあポイントとなってくるのは、どうやって読書を進めていけばいいか。
上記の香港大学の研究にある通り。
子供がいる人の場合であれば、子供に読み聞かせる、というのも1つの方法ですし、子どもと一緒に読む、というのでも十分に効果が期待できるでしょう。
(読書の効果は家族間の関係にもつながってきますし、いい影響が家族を伝染していく訳ですから)
その上で。
習慣化ということであれば、イフゼンルールが使えるでしょうね。
イフゼンルールとはこの記事でも紹介していますが、かなり習慣化のテクニックで効果的とされているテクニックです。
あとは、このテクニックなんかもつかけるでしょうね。
上記記事で紹介している研究は「子供の手洗い」に関するものですが、報酬を渡すよりも23%も高く手洗いを行わせることができる方法が判明しています。
子供に読書の習慣をつけさせるには、この方法がいいかもしれないですね。
もっと習慣化のテクニックはありますが、これらでも十分強力なので、一度試してみるといいと思いますね。
その上で「どれぐらいで読書の習慣が根付くのか?」に関しては、ロンドン大学が行った研究が参考になります。
この研究でおおよそ週間として定着するまでの期間を紐解いてくれるので、参考にしてみてください。
ぜひ家族みんなで読書に勤しんでみるといいと思います。
(当然独身でも効果は十分期待できますが)
まとめ
最後に長くなってしまったのでまとめておくと。
子供が読書をした時に得られた効果
- 人生の質が上がる
- 問題行動が減る
- 問題解決力が高まる
- ストレスやうつ傾向が減少
大人が読書をした時に得られた効果
- 自尊心の向上
- 子どもとの良好な関係性
- 人生の質
- 毎日のストレスやうつ症状が低下
これらが確認された。
その上で、ストレス減少が安定したパフォーマンスにつながることが想定できるため、仕事ができる人は本を読む傾向にあるのではないかと推測できる。
(プラスアルファ本の知識を取り入れるため、スキルや知見が広がる)
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。