今回はタイトルにある通り。
「仕事の生産性」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
結論から言ってしまえば、やっぱり仕事の生産性を高めるには「運動」が一番効果的な方法であり、最強な方法の1つです。
具体的に言えば、「1日30分」でもいいので、運動するようにすると生産性はグッと上がることがわかっています。
仕事の生産性を上げるには、運動が最強である
まずは根拠から。
これはカロリンスカ研究所などが行った研究が元になっていて。
カロリンスカ研究所などが行った論文によると、デンタルケア会社で働いているサラリーマン172人を対象にしてこの研究は行われていて。
被験者を3つのグループに分けていきました。
そしてこの研究ではおよそ週に40時間の仕事の中で、「どのグループが一番生産性が高まっているのか」を3つのグループごとに検証していきました。
- 1つ目のグループは、エクササイズを取り入れたグループ。
- 2つ目のグループは、趣味を取り入れたグループ。
- 3つ目のグループは、特に何もしなかったグループ。
この3つに分けていき、1週間後、仕事の進み具合やタスク進行率などを調査していき、「生産性」を調査していきました。
ちなみに、1つ目のエクササイズも2つ目の趣味も、どちらも週40時間のうちの2.5時間程度を使っていて。
週に40時間ということは、1日8時間労働で。
週に2.5時間ということは、1日30分程度のものでした。
この結果わかったのは、1つ目も2つ目も3つ目も、どのグループにおいても生産性はほとんど変わらなかった。ということが判明しました。
「変わらなかった?」
そう思う方もいるかもしれませんが、よくよく考えてみるとすごいことで。
エクササイズにしろ、趣味にしろ、仕事の時間を削り、およそ「6.25%」の時間を捨てて行っているわけです。
ですから、「特に何もしなかったグループ」というのは、他のグループに比べて「2時間半」余分に時間が余っていたはず。
それなのにも関わらず、生産性は全く変わらなかった。
つまり「趣味やエクササイズ」に時間を費やしたグループの方が、時間あたりの生産性は高かった。ということなんですね。
さらにいうと。
複合的に一番効果的だったのは「エクササイズグループ」で。
エクササイズグループは生産性の他に、仕事のキャパシティが増えても対応できる容量が多く確認された上。
病欠などの健康面も一番であることがわかりました。
つまり、仕事の時間を削ってでも運動をした方が、生産性は変わらないし、病気に対しても強くなり。
さらには、仕事の許容量も増えていくということ。
だから、効果的には「趣味」と変わらないが、エクササイズが一番良い、ということなんですね。
なぜ運動をすると仕事の生産性が高まるのか
運動をした方が生産性が上がる。
これに関して、なぜなのか?はだいたい想像がつきますよね。
ロジックに関しては、この記事でも書いていますので割愛しますが。
簡単に説明すると、運動をすることによってやる気やモチベーションが上がることがわかっているため、生産性が向上したことが考えられます。
(モチベーションの元になるノルアドレナリン、ドーパミンなどの成分が放出されるため)
また合わせて。
「趣味」も結構効果があるので全然ありだと思いますが、やるのであれば運動の方がいい理由も解説しておくと。
この記事でも書いている通りで。
運動不足になりがちなサラリーマンであった場合、運動をしないこともざらになってきてしまう。
そうなっていくとメンタル面などにも悪影響が出てきてしまうので、あまりおすすめはできません。
また、エクササイズグループによる「仕事のキャパシティが増えた」というのは、大きなメリットで。
それは「時間飢饉」という概念です。
この時間飢饉は、最近科学界の中でよく取りだたされる概念で。
要するに「時間が足りない」という感覚のことを時間飢饉と呼んでいます。
でもこの時間飢饉という概念は、物理的に時間が足りないということではなく、「時間が足りない」と精神的に圧迫されることにより、物事が手につかなくなるため、引き起こるとされています。
だから、本当の意味で時間がないわけではないということ。
この時間飢饉という概念が、最近よく科学界の中で話題になりますが、この時間飢饉への対応としても運動は一役買ってくれることが考えられます。
詳しくはこれらの記事に書いているので、「時間が足りない」という感覚を一度でも感じた方は見てみることをお勧めします。
兎角、趣味もかなり生産性を高めてくれるものですが、運動が一番いい、ということが言えるわけですね。
運動を日常に取り入れる方法と習慣化のテクニック
とは言っても、なかなか仕事の時間を削って運動時間に割いてくれる経営者なんておらず。
自分自身で捻出しないといけないのが、この日本社会。
そこで運動を取り入れられる方法として、考えられる方法を提示していこうと思いますが。
まず考えられるのは、「朝の通勤に自転車を使う」ということ。
これは駅までの道のりでも良いですし、そのまま会社に行けるのであれば、会社まで自転車を使うのでもオッケー。
または、引越しを考えている場合であれば、「自転車で30分ぐらいの距離」をイメージして引っ越す方法なんかも考えられます。
こうすることで、運動の時間を半強制的に確保できる。
また、実験では「エクササイズ」を取り入れていた、ということで、「そこまで激しい運動」じゃなくても効果があることが言えるわけです。
ですから、自転車でも十分生産性が高められることを期待できる。
また、僕はもう毎日の習慣にしていますが、「朝の散歩」を取り入れるのも有効な手段です。
この記事でも書いていますが、朝の散歩に関して得られる効果効能は計り知れない。
仕事の生産性だけじゃなく、脳に関して、かなり良い影響があることがわかってる。
なので、朝の散歩時間を取り入れるのはかなり良い方法だと思います。
その他にも。
「朝が苦手」という人は、なかなかこれらの方法は難しいと思うので、会社内で運動できる方法を考えるのがベター。
となると、「会社の階段の上り下り」なんかも有効な運動方法です。
特に昼食をとった後なんかは、多くは血糖値が上がることで眠気に襲われがちです。
その昼食後に、会社の階段を上り下りする習慣を身につければ、眠気も疎外できやる気やモチベーションも上げられるので、朝が苦手な人はかなり良い方法かと。
後最後に。
やっぱりこう言った運動とかっていうのは「習慣化」のテクニックが必要不可欠。
なので、効果的な習慣化の方法も合わせて伝えておくと。
ここら辺は習慣化のテクニックとして、かなり効果が証明されているテクニックなので、ぜひ参考にしてみてください。
2つ目の「新しいことを習慣化するのに超絶オススメの簡単テクニック」の方は特にお勧めです。
実際にやってみた結果
それに加えて、実際の体験談も解説していくと。
先に結論から伝えると、運動を入れることで仕事の生産性はぐんと上がった感じはしますね。
僕の場合、まず朝から運動をします。
具体的には、HIITというトレーニングをしていますが、これは4分間心拍数を急激に上げて、3分間休憩するというセットを4回行うトレーニングのこと。
心拍数はアップルウォッチで測っていますが、やってみると結構激しいトレーニングです。
朝のトレーニングで15時ごろまでモチベーションが継続される
そんな激しいトレーニングを朝から続けているわけですが、運動をする前はめちゃくちゃだらしない生活習慣だったと思います。
結論から言えば、朝に運動を入れることによって夕方ちょい前ぐらいまではモチベーションが高く続く感じがするので、生産性という面ではめちゃくちゃ役立っていると思います。
運動を取り入れてなかったときっていうのは、朝から起きたとして10時から12時ぐらいにはもう疲れ切っていた感じがしていました。
ただ、それが15時過ぎぐらいまで、お昼ご飯は食べますが、ノンストップで続いている印象です。
なので、朝から運動をするっていうのはかなりおすすめ。
継続的に生産性を上げるスタンディングデスク
そしてもう1つ運動が生産性と大きな関係があると痛感した例は「スタンディングデスク」です。
実際にスタンディングデスクの効果に関しては、上記の記事で詳しく解説していますが、モントリオール大学の研究にもその効果が立証されています。
僕自身もその変化っていうのはめちゃくちゃ痛感していて。
スタンディングデスクを活用する前は、普通のイスとデスクを使って作業していました。
当然座りながらパソコンをいじっているので、体は動いていません。
対してスタンディングデスクでは、立つという行動はもちろん、その場で足踏みなんかもしているので、運動をしながら仕事をしているという感じ。
座りながらだと、集中力もすぐに切れて、生産性もある時を境にガクッと落ちる感じがしていました。
が。
スタンディングデスクにして慣れてきてからは、継続して集中力が続く。
もっと言うと、立ちながら「だらける」ことはできないので、強制的モチベーションが上がる状態が作れていました。
このスタンディングデスク=運動という面からみても、やっぱり運動と仕事の生産性っていうのは大きな相関があるんだなと個人的に見ても感じましたね。
夕方の散歩でブーストをかける
そして、朝からの運動と継続的なスタンディングデスクによって、生産性が上がる状態が作れているわけですが、どうしても夕方から夜になると疲労もたまり集中力が切れてきます。
そんな時に僕がやっているのは「散歩」によるリフレッシュ。
これは運動とか関係なしに、「リフレッシュ」を求めてやっていたことだったんですが、結果として生産性を上げる行為につながっていると痛感しています。
当然ですが、散歩も運動の一つ。
そして疲れてきたときに体を動かすことによって、精神疲労が抜け、今一度ブーストをかけられるんですね。
好きだから散歩をしていたわけですが、それが結果としてやる気やモチベーションにもつながっているということを、のちに知ります。
そのうえで、散歩はアイデアや頭の整理も役に立ってくれるので、散歩中に新しくわいたアイデアや発想というのを、そこから検証することができる。
そう考えると、散歩=運動による生産性の向上というのは、めちゃくちゃ痛感しますし、夕方から夜にかけて下がる集中力や脳機能の低下をブーストしてくれる運動タイミングなのかなって思いますね。
総じて、個人的な経験や体験を踏まえてみても、集中力が低下してきたときは体を動かすことで、再度集中しなおせるということを踏まえると、やっぱり運動と仕事の生産性というのは密接な関係があるんだなと痛感していますね。
まとめ
長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
仕事の生産性を高めるためには、1日30分運動する時間を設けること。
そのことにより、普通に仕事をしている人よりも、生産性は高くなる上、病気にもなりづらく、仕事のキャパシティを増やすことができる。
また時間飢饉をなくしてくれることにも繋がり、本当の意味で時間を有意義に使えるようになる。
1日30分の運動を取り入れるためには、散歩や自転車など軽い運動を習慣化するなどをすることがおすすめ。
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。