今回はタイトルにある通り。
「頭を良くする方法」に関して、面白いことを知ったので、それをシェアしておこうと思います。
知っている人ならピンとくると思いますが、この「頭を良くするには運動しかない」っていうのは、ジョンレイティ教授が書いた「脳を鍛えるには運動しかない」という本のモンタージュです。
なぜ運動をすると頭がよくなるのか
やっぱりこの本でも書いている通りですが、運動をするのが一番効率よく頭を良くする方法です。
というのも、頭の良し悪しというのはいろいろな定義があるかと思いますが、一つの定義として「脳細胞」というものが存在します。
ロンドン大学の研究なんかでは、長い経歴があるタクシードライバーは空間を司る脳細胞が活性化しており、人よりも優れていることが分かっています。
この記事で紹介している通りですね。
とすると。
どれだけ脳が活性化しているか?
これが頭の良し悪しにものすごく影響してくるわけですね。
そして脳が活性化されていれば当然脳細胞は増えるので、「頭がよくなった」といえるわけです。
そのうえで。
なぜ運動が頭を良くするのか?ということですが、運動をすることによって「BDNF」と呼ばれる物質が放出されることが分かっています。
この記事ではより詳しく解説していますが、BDNFというのは「脳来神経栄養因子」と呼ばれるもので。
これはタンパク質の一種ですが、このBDNFは脳細胞や神経に働きかけることが分かっています。
そのことによりより脳細胞が増えるので、頭がよくなる、という流れなんですね。
つまり、運動をするとBDNFが出る。
BDNFが出ると脳細胞が増える。
このことから運動が頭を良くする、ということにつながるわけです。
効率的な運動方法
じゃあ、次に。
どうやったら効率的にBDNFが出る運動をすることができるのか。
ここを次に解説していきますが、基本的に体を動かすことによってBDNFは出ます。
だから、体を動かさないよりも体を動かすことが、脳にとってはかなり大切。
そのうえで、「よりBDNFが出る運動」として大切なのは6つあります。
楽しむ
まず1つ目が、運動そのものを楽しむ。
このことによって、よりBDNFが出ることが分かっています。
というのも、楽しむことによって脳の報酬系が活性化します。
このことによりBDNFがより出やすいことが分かっているので、なるべく楽しめる運動をするように心がけるといいですね。
作業にならない
次に大切になってくるのが「作業にならない」ということ。
これも「楽しむ」ということにつながってくる部分ですが、運動が作業になってくると、僕ら人間は飽きます。
そうなっては「楽しむ」ということの真逆になるので、あまりBDNFへは作用しなくなってきます。
裏を返すと「成長を感じられる運動」をすることによって、BDNFへ作用することにつながるので、「作業ではなく成長がある」運動をするといいですね。
なるべく毎日やる
続いて「なるべく毎日」やる。
これがBDNFを放出するのには重要で。
筋トレやウェイトトレーニングでは、ある程度の超回復時期というものが必要で、中日を作るのが一般的。
ただ、頭を良くする、という点から考えると「インターバル」を取る必要はなく。
逆に少なくてもいいので毎日やるほうが効率的です。
hiitを取り入れる
そして次に効率的なのが「hiit」を取り入れる、というもの。
このhiitというのは、簡単に言えば短時間で高い負荷を取り入れる運動のことで。
「シャトルラン」なんかをイメージしてもらうとわかりやすいかと思います。
シャトルランなんかは、10mダッシュして、少し休んで、すぐ次の10mを走る。
そんな方法かと思いますが、一瞬負荷をかけて、少し休む。ということを繰り返すことによって、かなり効果が高い運動をすることができることが分かっています。
さらにhiitではアンチエイジングの効果が期待出来たりするため、おすすめの運動方法になりますので、取り入れたい概念の一つですね。
複雑な動き
そして5つ目がなるべく「複雑な動き」があるほうが、BDNFがより出やすいことが分かっています。
これはマウス実験なんかで明らかになっていることですが、マウスに単純な動きをさせたケースと、複雑な動きをさせたケースとでマウスの脳内を調べた研究では、複雑な動きをしたほうがBDNFがより出やすいことが分かっています。
そのため、僕ら人間にも同様のことが期待出来て。
2つ目の「作業にならない」とつながってきますが、なるべく複雑な動きを取り入れている運動がおすすめですね。
なるべく太陽の下で運動をする
そして最後は「なるべく太陽の下で運動をする」ということ。
これはBDNFを作る元の話になってきますが、BDNFは主にビタミンDから作られます。
そしてこのビタミンDは太陽に浴びることで、生成されます。
なので、太陽を浴びて運動をすることにより、BDNFの源になるビタミンDが作られながら、BDNFを放出するので、より効率的に運動ができるようになるわけです。
頭を良くするためのオススメの運動
ここまでをまとめておくと
- 楽しむ
- 作業にならない
- なるべく毎日やる
- hiitを取り入れる
- 複雑な動き
- なるべく太陽の下で
この6つがBDNFを放出するために大切なことで、これら6つの要素を取り入れることで、効率的に頭を良くする運動へとつながってくるわけです。
じゃあ最後に。
これら6つを組み合わせた運動とは何か、ということを考察していくと。
「スポーツ系」というのはかなりおすすめできる運動ですね。
フットサルやバスケ、サーフィンや野球というのは、楽しみながらできる上に「作業」にはなりません。
頭を使いながら複雑な動きを、外でやることが多いので、BDNFを放出するにはかなり効率的だ、ということが分かるかと思います。
またスポーツは短時間でガッと体を動かすことが多いので、hiitの要素もふんだんに盛り込まれています。
なので「スポーツ系」は頭を良くするには、かなりおすすめできる方法ですね。
ただ、1つ問題なのは「なるべく毎日やる」ということが、少し引っかかるポイントで。
「複数人」いなければできないのがスポーツです。
なので、「なるべく毎日やる」というのができない可能性も出てくる。
そうなったときにおすすめなのは、スポーツ系の自主練ですね。
たとえば、サッカーであれば「リフティング」なんかは、独りでもできる上に作業ではなく、複雑な動きを要します。
そのうえ、楽しんでできるので結構いいのかと。
バスケは少し場所を要しますが、野球の素振りもいいかもしれません。
(ただ素振りは作業にならないように工夫が必要ですが)
ですからおすすめなのは、学生時代にやっていた「部活」の個人練を少しの時間でもやってみるのがいいかと思います。
時間にして20分程度でも十分効果はあるので、ぜひ一度やってみるのがいいかと思います。
それでも時間が取れなければ、スポーツでなくていいので、僕は取り入れてますが「朝の散歩」をするのがかなりおすすめですね。
あと最後補足しておくと。
「下半身の筋肉の発達」と頭の良さとが比例している、という研究があるので、「下半身を動かす」運動を取り入れるとなおいいかもしれません。
まとめ
少し長くなってしまったので、最後にまとめておくと。
頭を良くするには運動がかなり効果的。
それは体を動かすことによりBDNFが出て、このBDNFが出ることにより、脳細胞や神経に働きかけ、成長させてくれる源につながるから。
そのBDNFを効率的に出してくれる運動をする際のポイントは以下の通り。
- 楽しむ
- 作業にならない
- なるべく毎日やる
- hiitを取り入れる
- 複雑な動き
- なるべく太陽の下で
まとめるとこんな感じですね。
ぜひ参考にどうぞ。